PAL116便
Palm/Pilot殺し文句コンテスト
受賞作品発表
その3




ベスト10の発表


 
まずは
受賞システムの説明



詳しくは、PAL114便を参照のこと。

人数

作品数

賞品

ベスト10

10

32

アリ

優秀作品賞★ベスト50

40

67

-

佳作★ベスト150

100

107

-



【受賞結果に関する注意事項!】

※受賞理由は、あくまで機長の個人的判断だ。
客観的におかしいぞ!と思っても
それについての抗議はいっさい受け付けない。
だって、機長の判断は機長にしか出来ないから。

※受賞作品に関しては、
改行や句読点その他で、
一部機長が修正した箇所
がある。
ご了承願いたい。

※なお、ある特定の作者に関して
すべての作品を掲載はしていない。
機長の判断で気に入った作品だけを掲載させてもらった。
つまり、作品をたくさん送れば得!な訳ではない

※また、ここで扱ったコピーの著作権は投稿者個人にある。
他所への転載などは機長(パーム航空)経由での許可が必要だ。
許可なしに転載等をすると死刑になる可能性がある。
(死刑は嘘だけど、法律的な問題に発展する可能性がある)







ベスト10の発表!





そしてとうとう、
今回が最後の発表だ。
ベスト10の発表。

本来は7位までしか
なかった賞品だが、
8〜10位の人にも
ささやかながら
賞品をプレゼントする。

 

第10位



Palm 飼って下さい!




Palm 育てる楽しみ



Mayumi Suzukiさん

【comment】
こういうアプローチもいいな、と思った。
他の人ならあくまで「カスタマイズ能力」と表現している
Palm/WPJの魅力を、まるでポスペの愛玩動物のように
表現している。しかもコンパクトなのがいい。
とっても女性的な視点を感じるコピーであり、
そういう意味で500作品の中でも異彩を放っていた。
Palm/WPJユーザなら「うむうむ」と実感してしまうし、
コンシューマ層には「え、普通の電子手帳じゃないの?」
という魅力的な違和感をイメージさせるコピーだ。

【賞品】
粗品。急遽作った賞品なのであんまり期待しないように。




第9位


「手に馴染む」という表現があります。

使い慣れた野球のグラブや
入学祝いの万年筆、
恋人からもらったオイルライター…

使いはじめた頃のときめきはいつしか薄れ、
いつの間にかそれが手にあることが
あたりまえに思えてくる。
必要なときに必要なことだけを
キチンとこなしてくれる、そんな
何気なくも頼れる相棒。

Palmシリーズ。
“てのひら”という名のその小さな頭脳は
あなたの手にしっとりと馴染んでくるはずです。
それはまるで古くからの友人との
握手のように。



奈良井 水享さん

【comment】
異常な巧さを感じるコピーだ。
ちょっと異常なくらいに巧い。
冒頭の書き出しは熟練とも常套ともとれるが、
「ときめきはいつしか薄れ」なんて否定的な表現は
普通はなかなか怖くて書けないし、
「何気なく頼れる」という形容態もかなり高度だ。
でもって、最後に(Palmらしく)「握手のように」で
〆るあたり、ちょっと見事すぎる。
あまりに見事すぎて上位入賞を逃したくらいに
見事すぎる一文だ。
ちゃんとお金のとれるコピーじゃないだろうか?


【賞品】
粗品。急遽作った賞品なのであんまり期待しないように。





第8位


まだ、電子手帳ですか?




よい文章には贅肉がありません。




Palmでダメだったら
 もうPDAは使わない方がいいですよ。




おや、おたくのPDA、
パソコンとの連携で苦労してますね。
 WorkPad(Palm Pilot)なら、このボタン一つ…
ね?簡単でしょ。
                              (iMac風)




そのシステム手帳重くないですか?




せっかく買った電子手帳
使わなくなってしまった人へ…




ビジネスマンのみなさまPalmは
   もうご検討くださいましたか?

 プログラマのみなさま…
 検討するまでもなくPalmですよね!




自由を手にしたPDA



米山冬樹さん

【comment】
米山さんの作品は、まさに「よい文章には〜」という
彼の作品通りのコピーに仕上がっている。
つまり無駄がない。
それでいて「まだ、電子手帳ですか?」という
シンプルな疑問形には
「え、じゃあPalm/WPJって電子手帳じゃないのか?!」と
自問自答させるショック療法が隠されている。
非常に効果的なコピーだ。
まったく贅肉のないコピーだ。
あと「せっかく買った電子手帳〜」なんかも
スマートでリアルな説得力が魅力的だ。
これだけでPalm/WPJが
いかに他のPDAと違うのか理解できてしまう。
実用性はないかもしれないが、
「自由を手にしたPDA」というコピーも機長は大好きだ。

【賞品】
粗品。急遽作った賞品なのであんまり期待しないように。





第7位


palmなら”憂鬱”な漢字入力もたったの6画



あんぱんさん

【comment】
あんぱんさんは今回の500通近いコピーの中で
ほとんど唯一、Palm/WPJの魅力の中から
「Graffiti」の魅力に注目してきた。
これもまた日本におけるPalm/WPJの
優位性の象徴だ。
普通の日本語認識システムだと44画も書く必要のある
「憂鬱」という2文字熟語がわずか6画の
ローマ字入力入力「yuuutu」で済む。
また、テクニック的に
「”憂鬱”という漢字の入力も」と書かずに
「”憂鬱”な漢字入力」と書いたのも素晴らしい。


【賞品】
7等賞品は
「幕ワ」プリクラ






第6位


「すぐメモって!」に耐えられますか、
あなたのPDA?




タップする喜び,タップする快感,タップする誇り.



K.Kushidaさん

【comment】
とにかく、Palm/WPJ最大の魅力である
スピードの問題をとっても具体的なシチュエーションで
説明している説得力がKushidaさんの作品の魅力だ。
これは既成PDAユーザなら誰もが経験したことのある情景だ。
本来は自分の中の心の声だったりする
前半部分を「」でくくって他者の台詞にしたのもいい。
非常にリアルな映像が浮かんでくる。
そう、Palm/WPJとは、スクランブル発進が出来る
唯一のPDAであり、それをアピールすることは効果的だ。

また2つ目のコピーで
Palm/WPJ用語の中から「タップ」という用語を
抜き出したのは正しいと思う。
これまで何度も出てきた「HotSync」は素敵な単語だが、
コンシューマ層に説明するにはちょっと難解すぎる。
その点、「タップ」という単語は
Palm/WPJを知らなくてもなんとなくイメージが想像できる。
しかも最後の「誇り」がとても効いている。


【賞品】
6等賞品は
「コクヨさんのEPD-BGW3B」





第5位


待つことを当然だと思っていませんか?
思考を中断されることに
慣れていませんか?
あなたをPalm & WorkPadが変えてくれます。




紙の手帳を超えました。



Taraiさん

【comment】
「スピード」に注目した人は多かったが、
それを適確に「思考の中断」と表現した
Taraiさんの切れ味を機長は高く評価している。
また、「待つことが当然」という表現も
既成のPDAマシンユーザには強烈なパンチ力を
与えてくれるはずだ。
2つ目の「紙の手帳を越えました」という
思いきりの良さもやや強引だがインパクトがある!

【賞品】
5等賞品は
「RoadMateのThe Convertible」





第4位


軽快情報端末



Tatsuさん

【comment】
このTatsuさんのコピーは、
携帯情報端末」をベースにした語呂合わせの一種なのだが、
とっても簡潔にPalm/WPJが訴えたいイメージを表現している。
そう、まさにPalm/WPJの魅力とはこの
軽やかで快適なことに尽きる。
そのためにPalm/WPJは
無駄な機能や無駄なスペックは一切省かれている。
こうしたPalm/WPJのもつ本質的なイメージを
わずか6文字で表現したのは素晴らしい。

【賞品】
4等賞品は
「ORAN-OTANGのPeel It!」





第3位


このpalm/pilotは
Yシャツのポケットのサイズを計ってできているって
知ってますか?
でも、それだけではありません。
本当はあなたを計ってできているんです。




このpalm/pilotで何ができるか考える必要はありません。
なぜなら、何が必要か考えて作ってあるからです。




適当です。
−いいかげんではなく、ちょうどいいってことです。




あなたにちょうどいいサイズ。
−大きすぎず、小さすぎず
−むずかしすぎず、やさしすぎず



古市智雄さん

【comment】
古市さんは他の応募者とはまったく別のアプローチを
発見している。
つまり、Palm/WPJマシンのバランス感覚の秘密を
感覚的に表現することに成功している。
とくに、「あなたを計って」という表現がうまい。
「何が必要か考えて作ってある」や
「ちょうどいいってこと」「ちょうどいいいサイズ」などの
微妙な言葉選びが素晴らしい。
こうして並べてみると古市さんの、
普通の言葉を普通じゃなく魅せるテクニックとでもいうのか、
まるで催眠術のような文章テクニックが見えてくる。

【賞品】
3等賞品は
「3Com社のPalm III時計(非売品)」





第2位


ワクワク ワークパッド




ワクワク ワークパッド
パムパム パイロット



西出研二さん

【comment】
実は、
西出さんは今回のコンテストで1〜2位を争うほどの
数のコピー(約30個)を送ってくれた。
でも、そのほとんどは機長のアンテナにひっかからなかった。
でも、「ワクワク ワークパッド」だけにはやられた!
これ、単なる語呂合わせにも見えるが、
こうやってワークパッドに「ワクワク」をつけるだけで
PalmOSマシンの楽しさが思いっきり表現できている。
それこそ、ビジネスのIBMという
ブランド名の持ってる固っ苦しさ忘れさせてしまうほどの
無邪気さが魅力だ。
単純なようでいて、これってすっごい発明だと思う。


【賞品】
2等賞品は
「3Com社のPalm III時計(非売品)」





第1位


オトナのワクワク




パームを買って、仕事をはしゃげ。




ポッケにやんちゃ。




持っているというシアワセ




Shake Hands with Palm !




これを買って持ち歩き始めた途端、
肌つやも良くなり、恋人もできました。
ばんばんざいです。




さりげない、という美しい存在感。それがPalm。




ひと目で惚れた。オレならパーム。




今日も君と街へ出る喜び。



A k i h i t o A B Eさん

【comment】
第2位の西出さんをはじめ、
数多くのコピーを送ってくれた人は多い。
でも、ABEさんほど、
そのほとんどが長打性の当りだった人はいない。
実を言うと、上の3つとも
機長にとってはホームランだった。
言葉選びが完全にプロフェッショナルなのだ。
それ以外のものも確実に長打性の当りだ。

一番上の「オトナのワクワク」は
西出さんの「ワクワク ワークパッド」と
カブっているようにも見えるが、
実はこっちの場合、別に
WorkPadじゃなくPalmOSマシンのコピーとしても
成立している。その意味でより素晴らしい!

以下の作品「パームを買って、仕事をはしゃげ」や
「ポッケにやんちゃ。」などにも流れる
このABEさんの着眼点は、
このPDAマシンがただのビジネスマシンではないことを
とっても端的に表現しており、機長は感動した。
おそらくはWPJなんかがまずは攻め落とすべき
ターゲットであるサラリーマン層の
遊び心を刺激してくれる、とっても現実的なコピーだ。

それ以外の作品もなかなか素晴らしい。
文法さえ無視すれば海外でも使えそうな「Shake Hands〜」や
お笑い部門では「ばんばんざいです」というオトシ方のうまさ、
「今日も君と〜」のPalm/WPJに人格を与えるテクニックも
うまいの一語に尽きる。
とにかく素晴らしい作品ぞろいで、
機長は文句なしにABEさんを第1位に選んだ。

【賞品】
1等賞品は
「3Com社のPalm III時計(非売品)」






総評

なんでこの作品よりこの作品の方が上なんだ?!とか
いろいろ不満もあるだろう。
だが、そんなことは知ったこっちゃない。
なぜなら最初に断ったように、
審査員は機長だけ、
機長のセンスで選んだベスト150だからだ。

機長以外の人間が審査員なら
また別の順位になっていたかもしれないが、
それなことまでは責任をもてない。
あくまで機長のセンスで選ばせてもらった。

なお、

ここまですべての作品を読んでもらった人なら
わかるように、応募されたコピーはどれも
予想以上に素晴らしい出来だった。
審査は悩みに悩んだ末の結果だ。
本当に素晴らしいものばかりだったので、
機長なりに本当に悩んだ。

で、結果的に、
ほとんどの作品が予想以上の出来だったので、
当初の予定とは違って、
できる限り多くの作品を公開する
という方法をとった。

これらのコピーを読むだけで、
「Palm/WPJを買いたくなる」、または
「今以上にPalm/WPJが好きになる」、
そんなコピーがたくさん集まってくれたことを
機長はとても嬉しく思っている。

あと、後日談だが、
一般の人たちだけでなく、
Palm/WPJコミュニティの有名人達からも
数多くの応募を貰った。
これはこれでまた嬉しかった。
人によっては普段とは別の名前だったりする場合もあるが、
基本的に、審査に影響しないように
させてもらった。
というか、もしかしたら、有名人には
多少厳しくさせてもらったかもしれない。
それさえも機長のセンスなので、ご了承願いたい。



賞品の発送について

というわけで、当初の予定を越える
10人の皆さんに賞品を発送することにした。
上記ベスト10に選ばれた皆さん、
至急、機長宛に発送住所をお知らせ願いたい。
(まあ、ゴールデンウィーク中なので多少の遅れは構わないが)
すでにメールに書いたよ、って人も、
改めて機長宛にメールで住所を知らせて欲しい。
とにかく、膨大なメール数なので、
管理が大変なのだ。
8〜10位の「粗品」組の皆さん、
本当に粗品なので、あんまり期待しないように。

Mayumi Suzukiさん
奈良井 水享さん
米山冬樹さん
あんぱんさん
K.Kushidaさん
Taraiさん
Tatsuさん
古市智雄さん
西出研二さん
A k i h i t o A B Eさん





【注意】

※なお、これからは使わないようにすると
先日書いたばかりの「Palm/Pilot」を一部でまた
使っているが、これはこのコンテストの
開始が3月だったためだ。
それ以外の理由はない。



じゃ。




1999年5月3日

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