PAL123便
読むな!








 
漆黒のElegance






さて、昨日、
我が家にやってきた宅配便屋さんが、
黒光りしたアイツを運んできてくれた。

ちっちゃくて薄くて、金属質の憎い奴。



実際に手に取るまでは、
純正PalmVのシルバーカラーの方が絶対いいよな。
そう思っていたが、いざ手に取ってみると、
静かに光る漆黒のボディも悪くはない。それどころか、
この黒い弾丸のどこが悪い?
そう思ってしまう質感とサイズ。

縦横サイズの小型化もさることながら、
薄くなったボディ(WPJよりも約6.5mm薄くなった!)
指先で実感できる。
煙草の箱と一緒にワイシャツの胸ポケットに入れても、
まだゆとりがある。
さらにライターも入れたら
さすがに少し「遊び」がなくなった。
そんな薄さがたまらない。



ちっちゃくて薄くて、黒光りしたアイツが今、
自分のてのひらの中にいる。
「遊び場所」にはちょっと不釣り合いかもしれないが、
「仕事場」にはキリリと引き締まった黒が似合う。

過去のすべてのPalmシリーズよりも
軽い(WPJよりも約40g軽い!)くせに、
ズシリと手ごたえがあるのは、
その金属ボディのせいだけだろうか?

ほてった額にボディの裏面をゆっくりと当ててみる。
額に伝わる、ひんやりとした質感が、
このマシンを手にした興奮を少しばかりやわらげてくれる。
夏場にワイシャツの胸ポケットに入れたところを想像してみる。
汗ばんだ胸元に伝わる金属感が、
ひんやりとして、なんだか心地よい。

これまでのPalmシリーズの特徴だった、
握りしめたら壊れてしまいそうな
プラスチックの柔らかさも悪くはなかったが、
握りしめた時に感じる
今回の安心感はもっといい。

スイッチON。

今度は左下じゃなく
右上のスタイラス取り出し口のあたりに
POWERスイッチがある。

スタイラスは
これまでのようなユルユルの
不安定な挿入感じゃなく、
しっかりと突き刺さってくれる。
当たり前と言えば当たり前のことだが、
その当たり前なことがたまらなく嬉しい。

液晶下に並んだ4つのアプリボタンと上下ボタンは、
これまでよりもずいぶん小ぶりになったが、
その分だけ安定している。
おまけに反応は抜群だ。
さらに、
スタイラスで押してもペン先が滑らないように
凹凸がついている気の利いた4+1個のボタン。

液晶は
IIIx以上にメリハリが利いていて、
濃淡が眩しいほどにくっきりと浮かび上がる。
IIIxの黄ばんだ液晶から、
再び淡いモスグリーンの液晶画面が帰ってきた。
これぞPalm!

実は機長は、
8MB増設版を入手した。
たっぷり入る8MB。
これからは、
ノーマルWPJで苦労した容量の限界問題も再び消える。
標準辞書にKDIC辞書を追加してもびくともしない8MB。
そのくせ、PalmIIIの8MB版で経験したような
スピードダウンも感じない。
これはハード的速度の問題だけなんだろうか?

今のところ、
いいことばかりの気がするコイツだ。
まあ、そこらのPDAとは違って、
Palmシリーズの良さは、
見た目やファーストインプレッションだけじゃなく、
使い込んで初めてわかるもの。

コイツをこれから使い続けて、
その本当の良さが実感できるはずだ。
そんな本当のインプレッションはこれからだ。
でも今は、コイツを入手した喜びに、
しばし浸っていたい。

今、黒光りしたコイツは機長のてのひらの上にいる。
そして、何度も何度も指先でその質感を味わっている。
確かめている。
ひんやりと指先に心地いいコイツ。

たぶん、今の機長は、
かなり阿呆な顔をしているはずだ。





あとは、
SnapConnect(携帯用モデム)
SH-Keys(片手キーボード)の対応を待つだけだ。


じゃ。







被写体がいいせいなのか、
今回のパーム航空写真部の出来は
まずまずな気がする。
どうだろう?



1999年5月23日

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