Pilot Air Line
PAL021便
パイロット航空就航記念!
SCOOP!


当HP就航記念スペシャル企画として、
以前から、このページでも何度か取り上げようとした
「謎のメール」について、今回ついにご紹介する!



【注意事項】

今回はある事情によって
後半部分が非常に重たくなっています。
お急ぎの方は、
お暇な時間のある時や、
高速回線を使用できる環境で
改めてお読みになった方が
懸命かもしれない。



その1





信じられないメールとの出会い


メールの差出人は
東北地方の某国立大学の大学院に通う
24歳の男性だった。

匿名希望なので仮にSさんと呼んでおこう。

彼、Sさんは、機長の書いた「Pilotの歴史」を読んで、
以下のようなメールを送ってきた。


Sさんからのメール(抜粋)


【前略】

「Pilotの歴史」を楽しく拝見しました。

【中略】

ただ、ひとつだけ訂正したいことがあります。

機長さんは「先史時代」の項目をライト兄弟から
初めていらっしゃいますが
(もちろんユーモアの一種だと思いますが)、
最近私が読んだ本には、
Pilotの誕生は
紀元前2000年以前のことであると
書いてありました。

もちろん私も最初、
この本を読んだ時は唖然としました。
今から4000年以上も前のPilotって
どういうことだろう?と。

ところがその本を読み進むうちに、
この作者が書いている内容は
いちがいに間違いとは言えないかもしれない。
そう思うようになりました。

機長はどのように思われますか?

その本の題名は「PALMAPILOの謎」。
J・ブラッドソン著。
イギリスの出版社から出ています。
日本でも大きな図書館でなら
見つかると思います。



このメールを初めて読んだ時の機長の感想は、
たぶん今、このメール(抜粋)を読んだアナタと
同じ気持ちだった。

「なんじゃ、そりゃ?」

で、次に思ったことは?
ふざけてるのか?
これはユーモアなのか?
そして、その本にある「Pilot」とは
何を意味しているのか?
・・・という疑問が生まれた。
たとえば機長がPalm Pilotの歴史を
飛行機乗りを意味するPilotから始めたように、
これは何か別の意味のPilotを意味するのではないか?
だとしたら話はわからないでもない。

そこでSさんに問いあわせのメールを送ってみた。
すると、こんな返事が返ってきた。


Sさんからのメール(抜粋)


【前略】

>り言ってとても信じられない!
>というのが正直な気持ちです。

そんな機長さんのお気持ちはとてもよくわかります。
私も最初はそうでした。

ですが、結局、この本を読み進むうちに
この作者の言ってることもあながちウソではないな、
という気分になってきて、
最終的に本を読み終えた現在の私は、
一部条件付きながら、
この作者の説を固く信じるようになりました。

機長さんも一度読んでみて下さい。
住所を教えていただければ
私の私物をお送りすることも出来ます。



このメールを受け取った機長がとった行動は、
たぶん、このメールをたった今読んだアナタが
もしも私の立場だったら
これからすぐにとるであろう行動と同じだった。

つまり、私の自宅住所をSさんに教えた。

少なくともSさんのメールを読むかぎり、
彼が狂っているとは思えなかったし、
ふざけているとも思えなかったから。

そして、
彼が言っていることの真相を知りたかった。

もちろん
「Pilotの誕生は(中略)遥か昔、紀元前2000年以前」
という言葉は信じられなくても、
そこには何か凄い秘密が隠されているのでは?
機長の胸は高鳴った。

そうして、それから数日後、
我が家にクロネコヤマトさん経由で
1冊の本が届いた。



信じられない本との出会い

その本の題名は

「PALMAPILOの謎」

かなり分厚めの洋書だ。

作者はイギリスの考古学者で
現在エジプトのサンテ・ボンファン考古学研究所で働いている
サー・ジェームズ・ブラットソン博士。
出版社はクライマー(クリマーかもしれない)社となっている。

洋書(英語で書いてある)なので、
例によって機長のつたない翻訳能力で
少しづつこの本を読み進めた。
さらにSさんに貰った部分訳も参考書替わりに
使わせてもらった。
(とくにエジプト系の言葉の発音に関して)
そう、この本は古代エジプトの貴族文化について
書かれた本のようだ。

で、この本の概要を書くと、こうだ。


この本の概要

 
ブラットソン博士は
1982年の左岸地区調査のおり、
(エジプト古代王朝の王様の一人である)
アショタII世の遺跡から発見された
大量の壁画文字を調べているうちに
「PALMAPILO」(パルマピロ?)という
謎の単語を発見した



「PALMAPILO」という単語は
これまでのエジプト考古学には一度も登場したことのない
言葉だそうで、博士はこの言葉の意味を
探ろうと周囲の壁画文字の文脈を研究した。

こうして調べた周囲の壁画文字からは
合計4つの「PALMAPILO」という単語が見つかった。

博士はそのひとつひとつを現代語に訳している。


1

 
「先王(※先代の王?)
いつも右手に玉杖を持ち、
左手にはPALMAPILOを持っていた」



2

 
(先王は)PALMAPILOを使って、
掌の中に生活を閉じ込めており・・・」



3

 
PALMAPILOと□□□□を持っていた先王は
パピルスを使おうとはしなかった」



4

 
PALMAPILOの4つの円形を使って
先王はおのおのの約束を
呼びだすことが出来た」


以上4つの記述についてブラットソン博士は
こう解説している。


(1)
「先王(※先代の王?)はいつも右手に玉杖を持ち、
左手にはPALMAPILOを持っていた」

【解釈】
「王様のように、
特別に肉体を鍛えていない人間でも
PALMAPILOは片手で持つことが出来る
何らかのアイテムである」


(2)
「(先王は)PALMAPILOを使って、
掌の中に生活を閉じ込めており・・・」

【解釈】
「『掌(てのひら)の中に生活を閉じ込めて』は、
手のひらサイズで毎日の生活情報を
管理するという意味であり、
これは現代におけるPDAのような
アイテムを意味するものと思われる」


(3)
「PALMAPILOと□□□□を持っていた先王は
パピルスを使おうとはしなかった」


【解釈】
「これはかなり決定的な根拠である。
『パピルス』とはもちろん『紙』を意味する。
そして『□□□□』の部分は依然不明のままだが、
この文章は明らかに
こう解説しようとしている。
『PALMAPILO』というアイテムの登場によって
紙(つまりメモ用紙や手帳)の必要がなくなった、
ということを!
断定することは出来ないが、
□□□□の部分はスタイラスペンのような
当時の入力道具だったのではないか?」


(4)
「PALMAPILOの4つの円形を使って
先王はおのおのの約束を呼びだすことが出来た」

【解釈】
「『4つの丸い円形』とはズバリ、
現代のボタン的なもののことではないだろうか?
つまり、『4つの丸いボタンを押して』という
意味ではないかと私は想像する。
さらに『おのおのの約束』とは
『4つのボタンそれぞれと連携した個人情報』を
意味するのでは?
ということは以下のような推量が成り立つ。
『PALMAPILO』に4つの丸いボタンがついていて、
そのボタンを押すことによって4つの個人情報を
呼びだすことが出来るのだ」


以上のように解説した後で、
彼はこう断言している。

第5章のまとめ

 
「古代エジプトにはすでに
現代におけるPDAのような役割を
果たす道具が存在していた
と断言できるのである」



最初これを読んだ時、
正直、機長は笑ってしまった。
なんて強引な解説なんだ、と。



決定的な証拠

だが、彼が

第6章 決定的なる証拠

 
「多くの人々は私の学説を笑うかもしれない。
だが、ちょっと待って欲しい。
皆さんが笑うのは、これからお見せする
古代エジプトにPDAが存在したという決定的な証拠を
見てもらってからにしてもらいたい」



こうまで言い切った後で、
彼、ブラッドソンはその著書に
こんな写真を載せている。


その2に続く


その1

その2



※最初にお断りしたように、「その2」以降だんだんと
重たくなりますのでご注意下さい!



1998年2月24日



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