PAL096便
行け!タイプ君
(その2)




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じゃあ、まずはHack版から
行ってみよう!




実は「about」画面は
アプリ版もHack版も同じ。



Hack版の場合は、
まず「HackMaster」アプリで
同Hack版を「ON」にする。

続いて、
おなじみの「+」ボタンをタップして
上の設定画面を呼びだす。
ここでは、キータイプのスピードや
レイアウト、Tabキーの設定が出来る。

「Delay until repeat:」では
キーを押しっぱなしにした場合、
どれぐらいの速さなら、
それをキーの連打と認識するかを設定する。

「Key repeat rate:」
キーを押しっぱなしにした場合、
どれぐらいそれを続けると
キーの連打と認識するか?を設定する。

・・・らしい。
(間違ってたらすまん!)

「Layout:」
ポップアップメニューから
「QWERTY」「DVORAK」のどちらかの
キーボード配列を選ぶ。
「QWERTY」って何やねん?!と
思った人はあなたのデスクトップマシンの
キーボードのキー配列を眺めてみる。
「1」「2」「3」・・・と
数字が横に並んだ行の下に
「Q」「W」「E」「R」「T」「Y」と
並んでいたら文字通り「QWERTY」配列だ。
これはタイプライター時代に作られた
タイプラー用の配列で、
決して現在のPC用キーボードに向いている
わけではないのだが、
歴史のイタズラで、これがそのまま
標準キーボードの配列になってしまった。
・・・と
ココに書いてあった。
というわけで機長はもちろん「QWERTY」を選んでいるが、
じゃあ、「DVORAK」ってどんな配列だよ?
と質問されても答えられる訳がない。

「Tab:」では
「Tab」キーの機能を設定する。
「Indents」を選べばTab文字を挿入して、
「Alt」との兼用でTabジャンプが実行される。
逆に「Field Nav」を選べばTabジャンプが実行される。
で、「Alt」との兼用でTab文字の挿入が可能になる。


で、最後の「Test:」では
以上の設定におけるキーボードを使っての
試し打ちが出来るようになっている。


便利、便利!

さらに最下段の「Define F Keys...」
タップすると、「今調べてっからちょっと待ってて!」という
お詫びの後に、下のダイアログに進む。



ここでは、テンキーの設定をする。
まあ、Palm/PilotのPrefアプリにおける
「Buttons」と同じパターンだが、
こっちの場合は、
「Shift」や「Alt」キーとのコンビネーションで
合計24個のアプリケーションが設定できるわけだ。
理論上はね。

たとえば「Shift」を反転させてから
「F1:」で「Datebk3」を選択すると、
「Shift」キーを押しながら「F1」テンキーを
押すだけで、「Datebk3」が立ち上がる。

さらに、アプリケーションだけじゃなく
backlight、cut、copy、paste、undoなどの
編集メニューのアイテムもここで
設定することが出来る。

つまり「Alt+Shift+F1」で「コピー」なんて
設定も可能になるわけだ。

なんて、テンキーに優しいソフト!

でも、そんなの24個も覚えられないよ、
という人のための準備も用意されている。

でも、そんなの覚えられないよ〜
という人のために
「GoType!」には
とっても便利な備忘メモがついている。
(下図)



上に「ShorCuts」の設定を書き込む。
下が4グループのテンキーを書き込む。

で、それぞれシールになっていて、
「GoType!」の蓋裏に貼れるようになっているのだが、
このシール、実用性はともかく、
作りがちゃちい!
もうちょっとデザインとかに気を使って欲しいな。


さて、Hack版の説明は終わった。

続いてはアプリ版の話だ。

でも、ほとんどHack版と変わらない。



これがアプリ版のメイン画面だ。

で、まず気をつけなければならないのは、
Hack版ならHackMasterで「ON」をつけるだけだが、
アプリ版の場合は、このメイン場面で
「Enable Go Type」ボタンを押して
「GoType is ENABLED.」にしてからでないと
このアプリ版は使えない。


(上の図は有効な状態なので、
ボタンはすでに「Disable GoType」に
なっている。これを押すと今度は無効になる)


なお、ガイドブックによれば
これをONにする際には
パワーOFF状態のPalm/Pilotを
「GoType!」にセットして、
それからパワーをONにして、
さらにアプリ版を「Enable」にする、
と説明されている。

そして、このメイン画面には
「About GoType...」「Configure...」
「Deifine app keys...」のボタンがあるが、
これらはHack版と同じものだ。

ところで、このアプリ版にはひとつの謎がある。

まず最初に立ち上げてみたら、
以下のようなダイアログが出てきた。



【機長訳】
君のPalm/PilotにはHackMasterが
入ってるじゃないか?
出来るなら君は、
このアプリ版を使うよりも
Hack版の「GoType!」ドライバを
使った方がいいぞ!

・・・これってどういうことなんだろう?

どうしてHack版を薦めるんだろう。

Vis-a-Visにある
神様の「GoType!インプレッション」
によると
神様はその理由を
「メモリ占有の問題では?」と書いていた。

さて、このアプリ版では、
他にもこんなダイアログに出会った。



これはどうやら、こういうことらしい。

【機長訳】
「GoType!」機能拡張が
別のシステムパッチと引っ掛かって外せないぞ。

「GoType!」を無効にしたいなら
まずはリセットをしてからにしなさい。

でも、これってHack版のこと?
だとしたら
アプリ版の方が有効なんじゃないの?
よくわからん。

ま、よくわからんことは多いが、
とにかく機長はHack版を使っている。

少なくともHack版を使ってるかぎりは
とくに妙なダイアログは出てこないから。

で、今のところHack版を使い続けているが、
とくに問題はない。


ところで、神様が発見するまで
機長はまったく気づかなかったが、
このソフト、凄い人の作品だった!
(詳しくは「FPILOT」神ぼそ20を参照のこと)


さて、ソフトの話が続いたが、

ここで少しハードの話に戻る。



実は、
「GoType!」にPalm/Pilotを載せただけの状態だと、
バランス的に結構不安定である。

ちょっと揺れただけで「GoType!」は
Palm/Pilotの重さのために後ろに倒れてしまう。

それを阻止するための機能がここについている。

(下図を参照!)



これは真裏の背後。
ちょうどPalm/Pilotの真下あたり。


ここから「Special Foot」なるものを引きだすことが出来る。




ぐぐぐっと、結構重いのだが、
この「Specail Foot」を引きだす。

上から見ると、こんな感じ。



もっと真上から見ると、こう。



真横からみると、こう。



こんな感じで背後にぶっ倒れるのを防ぐようになっている。

ちなみに裏面にはこの他にも、
下図のように4隅と下部に
あわせて5つのストッパー(滑り止め)もついている。
けっこう強力なストッパーだ。



さて、概要の説明はだいたい終わった。

ここで、もうちょっと突っ込んだ話をしたい。

具体的には「GoType!」の欠点を話そう。

触ってみて最初に感じたこと。
それは「なんて作りがアメリカン!」ってことだ。

作りの甘さがアメリカの
ビジネスホテルの備品レベルって気がする。

でも、これって初めてPalm/Pilotを
買った時の感想と同じだったりもする。

だから、
けっこう乱暴に持ち歩くことこそモバイル!
と考える機長には
ちょうどいい作りなのかもしれない。


ただ、蓋を開ける際と、「Special Foot」を出す際の
妙なひっかかりというか重さはちょっと気になる。
使ってるうちに、もうちょっとこなれてくれるんだろうか?

キーのサイズに関しては、
本体が小さいんだから、
これはもう慣れるしかないんだろうな、と思う。

大きなキーを使いたければ
もっと大きなキーボードを買えばいいのだから。

キータッチに関しては
NewtonKeyboardがディナーだとすると、
GoType!はランチかな、と思う。
それぐらいの差がある。
でも、機長などは、フルキーボード以外なら
あとは慣れるだけ、という発想の持ち主なので
まあ、これにはこだわらない。
もうちょっとキータッチが良けれ
ば嬉しいにこしたことはないが・・・。


おまけ【01】


なお、最後にオマケとして、
GoType!独特の
キーコンビネーション

について、解説書より。

Alt+右側のShift Key・・・Caps Lockがかかる
(もう一度押せば解除される)

Shit+Shift・・・これも同じくCaps Lock状態に!
(そして、もう一度押せば解除される)

Shift Done・・・Cnacelボタンを押す。

Command+英文字・・・対応するメニュー項目
(これはPalm/PilotのCommand+英文字と同じ)

Done・・・DoneボタンやOKボタンを同じ働き。

Alt+Done・・・Detailsボタンと同じ働き。
(機長の環境では使えなかった)

Alt+Enter・・・Newボタンと同じ働き。
(機長の環境では使えなかった)

Alt+上下矢印キー・・・上下にスクロール

Alt+左右矢印キー・・・左右にスクロール

ShortCut・・・これはPalm IIIとまったく一緒。
(Preferenceアプリで設定が可能)



おまけ【02】


J-OS IIIを使ってみた。

原則的には「Command+K」
J-OS IIIの入力ウィンドウが登場して、
いつものようにGraffitiを打ち込む。
(ごくたまにダメなのもあるが、
その場合は普段の操作をすれば立ち上がる)


■ひらがなで確定したい場合

Graffiti入力の後に
「/」
(スラッシュ)を打ち込む。

■カタカナで確定したい場合

Graffiti入力の後に
「+」
を打ち込む。
(つまり、「Shift」キーを押しながら
「=」キーを押す)


■英数字で確定したい場合

Graffiti入力の後に
「逆向きの/」(逆スラッシュ)
打ち込む。

■漢字変換をしたい場合

Graffiti入力の後に
「Space」で変換が始まって
ここで「上下の矢印キー」を使って
変換候補を探す。

(また、「上矢印」の替わりに「Space」を、
「下矢印」の替わりに「Backspace」
使うことも出来る)


「左右の矢印キー」で隣の変換ページに
ジャンプすることも出来る。

で、変換候補はコレ!っと決めたら
「Enter」キーで一時的に確定する。

この時、「Enter」キーを連打すれば
J-OS IIIにおける「Flash」と
同じ機能が実行されて、
いったんここまでの変換途中の
文字が確定されて
再び入力ウィンドウに戻る。

また、
入力ウィンドウが表示されている最中に
「Done」を押すと、J-OS IIIにおける
「Cancel」と同じ意味になる。

さらに、「Space」のかわりに
「上下矢印キー」で変換ウィンドウを
呼びだすことも出来る。

・・・などなど。

使ってみた結果は、神様の
インプレッション(Vis-a-Vis)と同じで
J-OS IIIはほぼ問題なく使える。

だが、いくらPalm/Pilot界の天才が
作ったソフトとは言え、
所詮は日本人のことなど考えないで
作ったソフトなので、
決してJ-OS IIIに優しい訳じゃない。

どこの誰かが
「必要性が少なくなったのは確かなんですが、
負けず嫌いの性格から対抗してみようかな」

と言っていた
「PiloKey for GoType!」
作ってくれたら
とっても感謝をしたい気持ちは
あるのだが、どうだろう?
(感謝と言っても気持ちのレベルでだが)

日本人好みの「Command+Space」
入力ウィンドウが登場!
とかって機能を使えたら
とっても嬉しいのだが・・・。



そんなこんなの「GoType!」だ。

やっぱり素敵だ!ってことに変わりがない。
機長は今夜もカタカタとキーボードを叩く。

キーボードはとにかく理屈より慣れだから!



じゃ。







1998年11月21日

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