PAL053便
暇ネタ






核は怖いよ!





実は、前回「COOLに行こう!」で触れた
「Cool Reset」問題は新たな展開を迎えつつあるのだが、
まだ結果が出ないので今回はお休み。

その代わり、機長が
暇になったら書こうと思っていたネタをひとつ紹介。

今やPalm/Pilotワールドでゲームといえば
「ASAPP」が大盛り上がりだが、
プログラムコンプレックスの機長はいまだ
入り込めていない。

※【「ASAPP」ブームはここまで来た!】


Pilot-MLによると、
「ASAPP」に熱くなったユーザの方が
Palm/Pilotとのシリアル接続で動かすことの
出来るロボットまで作ってしまった!

ASAPPそのものと連携しているわけではないが、
発表されているHPには、
Palm/Pilotでロボットを操作している
QuickTimeまで出ている。

「ASAPP」作者のしゃあみんさん
感動していた。
なんかこれ、どんどん進化すると
いろんなことが出来そうで楽しみ。



そんな中、機長の最近のお気に入りが
Julian Scottさんの「U-BOAT ALLEY」だ。



「U-BOAT ALLEY」
日本語に訳すと「Uボートの細道」???

まあ、ご想像の通り
潜水艦のゲームだ。
そしてアーケードゲームの昔からの伝統のままに、
潜水艦ゲームの主人公は潜水艦ではなく
駆逐艦だ。



画面中央がプレイヤーの操る駆逐艦だ。

でもって、水面下の船が敵潜水艦で、
これに対して機雷を落として攻撃するのが基本的ルール。
(機雷が当たった潜水艦は画面左下のように爆発する)

Palm/Pilotの潜水艦ゲームといえば
Palm Computing純正ゲームパックに入ってる
「SubHunt」が有名だが、
基本的操作はこの「U-BOAT ALLEY」も
基本は同じで、
駆逐艦を左右に動かしながら、
(デフォルトではDateボタンとAddressボタン)
水面下の潜水艦めがけて機雷を落としていく。

ところがこのゲーム、
上画面を見てもらえばわかるように
敵は上空にもいる。
画面上空を左右に横切る戦闘機だ。
(画面左上)

だから、
水中への機雷攻撃と
上空へのミサイル攻撃という
2種類の攻撃手段が用意されている。
(デフォルトでは、
Todoボタンで機雷、Memoボタンでミサイル)


でもって、
1ステージをクリアする条件は、
5隻の潜水艦が無事画面を横切って逃げ切る前に
15隻の潜水艦を撃沈すること。
(設定によってそれぞれの潜水艦数は変更可能)

ちょっと複雑なルールにも思えるが、
いざやってみると
わりといい感じの緊張感を味わえる。

画面右下の×印つき潜水艦マークの横の「00/00」
「撃沈した潜水艦数/ノルマの潜水艦数」
同じく×印のない潜水艦マークの横の「00/00」
「逃げ切った潜水艦数/逃がしちゃいけない潜水艦数」
となっている。

しかも、敵は戦闘機と潜水艦だけじゃない。

実は計5種類の敵がいる。
それが勢ぞろいしたのが
下の画面だ。



順番に説明しよう。

水中に計4隻見えているのが
Uボートこと「潜水艦」

こいつはしつこいくらいに
水面下を横切って
駆逐艦に向けて魚雷を撃ってくる。
これに当たると駆逐艦は傷ついてしまう。

どれぐらい傷ついたかは
画面中央下のレベルメーターで表示される。
駆逐艦は数発の魚雷を受けるとレベルメーターが
0になって、沈没してしまう。

なお、潜水艦を撃沈すると得点が入るのだが、
深度が深いほど得点が高い。

続いて、
画面右上「戦闘機」

とくに攻撃は仕掛けてこないが、
もしもミサイルで撃墜すると、
「十字マークのボックス」を落としてくれる。
(画面左の水面に浮いてる奴)

駆逐艦はこれを拾うと
減ってしまったレベルメーターを増やすことが出来る。
やばくなった戦闘機を落とせ!
・・・が合言葉だが、この戦闘機、
かなりのスピードで画面を横切るので
こいつを撃墜するのは多少のコツが必要。

それに、当たり前だが上空ばかり気にしていると
水面下のUボートから手痛い魚雷を食らうことになる。

上空の敵といえばもうひとつ、
画面右上、戦闘機の真下にいるのが
「戦闘ヘリ」だ。

戦闘機ほどのスピードはないので
丁寧に狙えば撃ち落とすことはたやすいが、
戦闘機と違って爆弾を落としてくるので要注意。

実は、海面にも敵はいる。
画面左中央、十字ボックスの右横
水しぶきをあげている
「ジェットスキー」だ。

戦場でジェットスキーってのもどうかと思うが、
こいつの攻撃は駆逐艦の船尾にあるスクリューに突入してくること
こいつに船尾を襲われると駆逐艦は傷つくが、
こいつをうまく船首に当ててしまえば、
逆にジェットスキーの方が負ける。
(正直言って妙なルールだ)

不気味なのは、
画面左、ジェットスキーの真下の水中を
泳いでいるのが「神風ダイバー」だ。
こいつは駆逐艦に近づいてきて
爆弾を抱えたまま船体にぶつかってくる。
その前に機雷をぶつけるか、
船尾のスクリュー巻き込んで殺しちまえ!
・・・って、ちょっと怖いぞ、このルール。
それにしても、Uボートと神風ダイバーって、
旧連合国軍からするとドイツも日本も一緒なんだな。
それに、「神風ダイバー」ってのも
「人間魚雷」の誤訳って気もする。

敵は以上の5つだが、
画面にはさらにもうひとつの影がある。
画面右下の魚のような奴
これ、実は「イルカ」ちゃんである。

「神風ダイバー」はスクリューに巻き込め!という
このゲームだが、
「イルカ」には優しい。
すなわち、イルカに機雷を当ててしまうと、
プレイヤーの得点が減ってしまう。
なんか、日本人には複雑な気持ちのゲームだ。

以上の5つの敵と戦い、
イルカに気をつけながら、
敵潜水艦を逃がさないように
ノルマ数の潜水艦を静めるわけだが、
もしも、その途中で
駆逐艦のレベルメーター
(ゲーム解説書ではHealthというコンセプト)
が0になってしまうと、
実はとんでもないことが起きる。

こうなる。



画面右上から降ってくる
五寸釘スタイラスによく似た
物体!
実はこれ、「核ミサイル」である。

こいつが降ってくるとどうなるのか?

核ミサイルだけにどんな攻撃も受け付けない。
こいつが来たらもう、諦めるしかない。
こいつが水面に着水した瞬間に
駆逐艦は撃沈する。

イルカに優しかったりする
環境派のゲームだったりもするのだが、
結局は核ミサイルを落としてしまう。

なんか・・・複雑。

でも、画面がとってもキレイ!




Datebk3時のオヤツ





Datebk3のアイコンエディタといえば、
鶴薗さん「Datebk3IconMaker」なんかが有名だが、
これまではMacintoshのDesktop上で、とか
ウェブ上で、とかでの作業だった。

今回Pocketシリーズの福本さん
Palm/Pilot上でビーケーさんのアイコンを編集する
Palm/Pilotソフトを作った。

その名も「Icon Editor」




 皆さん、DateBK3を使われているのですね。
私は、ちょっと重いので使っていません
しかし、スケジュールのアイコン表示や、
Todoをスケジュールと同時に参照できる機能には、
魅力を感じています。

 昨日ちょっとだけDateBK3を使ってみて、
アイコンエディタを思い付いたので作ってみました。
すでにこのようなソフトが
あるのかどうかも解りません。

 まだまだ製品としては未完成なのですが、
私自身必要性が無いので今後作り込むかどうか
皆さんの反応を見てから決めたいと思っております。



・・・とご自分でも書いてらっしゃるとおり、
まだまだβ版である。
機長の環境でも何度かエラーを出しちゃったので、
使用にはくれぐれも注意してもらいたいが、
バギーなこと以外はなかなかスマートに仕上がっている。

使い方はきわめてシンプルだ。

ソフトを開いた瞬間に、
上図のように
編集画面が立ち上がる。

左上のちっちゃなマーク実寸大のアイコン
で、アイコン名称
で、一番大きな画面編集画面
右横のスライダー
A〜Zまで26個のアイコンを呼びだす

必要十分な条件が揃っている。

で、編集方法だが、
編集画面の白い升目(□)をタップすれば
黒い升目(■)になる。
逆もまた真なり。
とっても手軽である。
注意深くやれば、タップしたまま
横にスライドすることで直線も引けないことはない。

とっても可愛くて便利な奴。
Palm IIIになってDALが使えなくなったせいもあって、
機長は最近、神様のJ-OS Proユーザ辞書登録DAソフトである
「Add Tango」を使っていないが、
あれと同じ種類の便利さを感じる。

これまでなら、新アイコンを作るには
結構な手間を要した。
が、このソフトの登場によって
手軽に思いつきでアイコンを作れる。
今回限りしか使わないアイコンなんてのも
作れる。

その手軽さがたまらない。
サイズは19K。
メモリに余裕があるなら即インストールだ!
と行きたいところだが、
その前に福本さんにバグを解消してもらって
β版を正式版にしてもらわないと。

これで新アイコンが出来たら
「銀河鉄道 P.A.L.M.」に送ろう!

ところで福本さんは、「今後作り込むかどうか
皆さんの反応を見てから決めたいと思っております。」

だそうなので、欲しい!人は
どしどし福本さんにリクエストしよう。


あ、そうそう!
このDatebk3と言えば、
ドイツ空港の伊藤管制官からこんな報告を貰った。


BK3、楽しんでます。
そろそろVer.Upされるみたいですから、
楽しみですね。
会社で、Pilotを持っている
ドイツ人に見せてあげたら、
早速レジストしたみたいです。(^O^)



機長のパーム航空国際化計画は着々と
進んでいるらしい。

でも、ドイツ人って几帳面な性格だそうだから、
Datebk3にハマりやすそう。
あのソフトの妙な細部へのこだわりって、
日本人とかドイツ人好みって感じがする。
ぶっちゃけて言うと、
ラテン系にはあんまり好かれそうにないっていうか・・・。
偏見かな?




無限地獄からの生還





ところで、「無限地獄に堕ちたら」の中の
「無限地獄からの生還」で触れた
sandiego空港のけー管制官からの報告について、
岩間先生からコメントが届いた。


 良く考えたら、
もし「初期化無効リセット」が効くなら、
比較的安全に復活させる方法がありますね。
母艦側のファイルのバックアップをまずとって、
PalmPilot overwrites Desktop を選んで
HotSync すればいいんですよね。

もし失敗したら、
Palm OS 機側のデータはあきらめて、
母艦のバックアップしたファイルを
元に戻せばいいわけですし。

「けー」さんの
「macでwindowsフォーマットのアプリ」というのは、
Windows バイナリをそのまま
HotSync しちゃったということじゃないでしょうか?
(普通はインストールできなかった
ような気がしますが、確認はしていません。
たまたまできちゃったんでしょうか。)


これだと、OS の管理情報は壊れずに、
Palm OS アプリとしては不正なものが
インストールされちゃうんで、
例の起動時の各アプリごとの初期化処理で
ぶっ飛んでしまいますよね。
(MC6800 系の CPU に x86 の命令を
食わせるわけですから。)

で、「初期化無効リセット」が効く可能性は高い、と。
それから、これは試したわけではないので、
あくまで想像ですが、「けー」さんが、
HotSync でリカバーしたということは、
HotSync が意外と賢くて、
不正なアプリやデータベースは見つけて
消してしまう可能性もありますね。



相変わらず、なるほど!
という感じの明晰な分析だ。

ちなみに、岩間さんが
機長に合わせて「初期化無効リセット」と呼んでくれているのは、
神様提案で「Cool Reset」 と呼んでいる例の
「Upボタン+ソフトリセット」のことだ。

「母艦側のファイルのバックアップをまずとって、
PalmPilot overwrites Desktop を選んでHotSync」
という方法は、
「無限地獄」に係らず、
HotSyncでトラブっちゃった時に
たまに機長もお世話になる方法だ。
とくにDatebookのデータベースで引っ掛かるな!
って原因が特定できている時には
非常に有効な手段だ。
この場合、Datebookのデータベースの
HotSync設定を「PalmPilot overwrites Desktop」設定
にしてHotSyncしなおすことにしている。

ところで、「HotSync が意外と賢くて」は、
もしも本当にそうだったら嬉しいな。
で、もっと賢くなってくれたら
もっと嬉しいな、と思う。
だって、これまでHotSync失敗のメッセージで
原因がわかったためしなんてないから。


さて、けー管制官とは別の形の
無限地獄からの生還報告も届いている。
so-net空港のSHIGE管制官からの報告。


それは忘れもしない「Palm/Pilot Pro 1M」を手にして
数週間目のうきうき気分をぶちこわした事件でした。
(仕事で使っていた為に、
そのショックははかり知れませんでした)


仕事で新宿付近を徘徊していたときに、
突然起こりました。いつものように、
仕事内容を確認しつつお客に会おうと・・・!!!
「何じゃこりゃぁ!!!」<(往年の物マネで)
画面がフリーズしていました。
(そりゃもうMAC並に)こういう時は、
あわてず騒がず「ソフトリセット」をしました。

ここで起こった現象が
「オープニング画面の無限地獄」でした。
電源も落ちなくなったPalm/Pilot君にとる方法は、
ただ一つ涙のお別れハードリセットだけでした。
仕事のデータが完全になくなりつつ、
道ばたで「これからどうしよう」と、
数分立ちつくして、約束に遅れたのは私です。

仕事は、何とか
Palm/Pilot(相棒・片腕か?)なしで乗り切りその足で
聖地「イケショップ・マックプラザ」に急ぎました。
(上司に報告をごまかして)

Palm/Pilotを見てもらったところ、
メモリを一度はずした後に、
同じ現象が出ていたので、電池を疑われ、
確認したところ電池の電圧が、
極端に下がっているとのことでした。
それも片方だけ。他の電池を入れ替えて起動すると、
何も無かったように起動するのでした。
原因を特定していただき、
その足で外のショップで電池を購入起動したところ
問題は無くなっていました。
(問題なのは、そこにデータが
無くなっていることだけでした。)


その後、涙のデータ復旧をしたのですが、

その時の現象は、
「電池の液漏れによる、
極端な電圧変化にPalm/Pilotが悲鳴を上げた。」

と、解釈しています。

それからは、かなり電池を吟味して
入れるようにしています。
有名メーカーにする、安売りの大量購入は使用しない。
この2点は鉄則になっています。



無限地獄の原因は、
必ずしもデータベースの損傷とは限らないらしい。

こんなSHIGE管制官のようなケースも存在するらしい。
安売り電池のせいで無限地獄に堕ちるという感覚は
ペットの犬に安いご飯を食べさせたらお腹壊した
って感じなんだろうか?
気分的には
上等な電池の味なんかに慣れないように、
安い電池で自分のPalm/Pilotを鍛えてやりたい気もするが・・・。





梅雨前のホラー





前回の「COOLに行こう!」の中の
「梅雨前のホラー」で触れた
Palm OS 3.0ではデフラグが不要!という神様からの
衝撃的な発表について、
Infoweb空港のsanjoh管制官からこんな報告を貰った。


ところで、fragmentationについては、
やはり私が質問したものに
山田さんが答えて下さったのですが、
私が使用している TRGのDefragger1.1sでは起動すると、
Palm IIIでは使用できないというコメントが出て、
使用できませんでした。
この辺旨くできている訳ですが、
TRGのサイトにも何の説明もなく、
ちょっとこの辺が親切ではないと感じました。



Defraggerではちゃんとお断りのコメントが出るらしい。

それにしてもなぜこんなにも
素晴らしいOSの長所をみんな秘密にしたがるのか?

神様が書いていたように
初心者ユーザにはあんまりピンと来ないからなんだろうな、
やっぱり。

追伸の部分でsanjoh管制官はこう書いている。


話は変わりますが、PalmIIIに附いてくる、
ボーナスパックのアプリについても
航空で取り上げていただけるとうれしいです。



これを読んで、え・・・?!
ボーナスパック?!・・・と機長は驚いた。

そんなの、ついてたんだ?
機長ったら、




じゃ。







1998年5月17日




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