ミニ定期便 Back Number
倉庫004

ミニ定期便061 携帯に干支
  Date: 2000-07-09 (Sun)

 いくつか待受画面を追加した。


上の【干支篇】は、「iPAL-BBS」のru0さんのリクエストに答えたもの。月ごとの待受に設定したら・・・嬉しいのか?本当に?ついでに、「携帯に数字」も作ってみた。あんまり意味はない。


ミニ定期便062 i-modeの魔法
  Date: 2000-07-10 (Mon)

【鮭でもわかるi-modeシリーズ】第2回

 ミニ定期便060で、i-mode端末から見るには不適切なURLについて書いた。そしたら、D-Palm(NTTデータ社員を中心とするPalmのユーザグループ)代表で、ディズニーランド専門サイト「disney post」の主宰者としても有名な宮田さんから、デカすぎて通常はi-modeで観ることが出来ないサイトを、ちゃんと適量サイズで区切って表示してくれる特別な魔法を教わった。
 その魔法とは、通常のURLの頭に「http://i-greet.com/bin/g.pl?q=」をつけて、それ以降のスラッシュをすべて「%2F」に置き換える方法だ。さっき紹介したばかりの「disney post」はかなり巨大なページだが、この魔法を使うと以下のようなURLに変身する。
http://i-greet.com/bin/g.pl?q=http%3A%2F%2Fdisney.pos.to%2Ftop%2Fi.html
これなら、約2Kづつに変換してくれて、「NEXT」ボタンを押して行けば、そのすべてを閲覧することが出来る。なんて凄い魔法だ!
 なんでこんな魔法が使えるのかというと、そういうサービスをしてくれている会社があるからで、その名も「i-GREET」という。ここのサイトにある「i-GATE」というページでボックス内にURLを書き込んでGOボタンを押すだけでも、同じことが出来る。
 もちろん、同サイト内のプログラムがいちいち変換作業をしてくれれている訳だから、必ずしもその表示は早くはないが、困った時にはとても便利なTipsだ!

 この魔法で、あの「Muchy's Palmware Review!」を表示するためのには下記のようなURLで開くことが出来る。

http://i-greet.com/bin/g.pl?q=http%3A%2F%2Fmuchy.com

また、「Palmfan」なら下記のようなURLを使う。

http://i-greet.com/bin/g.pl?q=http%3A%2F%2Fwww.palmfan.com%2F

これで開いたページで下段の方を選ぶと、お馴染のページ内容に進める。

 ちなみに、「パーム航空」の場合は下記のようになる。

http://i-greet.com/bin/g.pl?q=http%3A%2F%2Fwww.palm.org

このままトップページの定期便格納庫に進むと、過去の定期便が読める。ただし、もちろん画像は表示されない。扉ページにはリンクも多いので、リンク集としても使える。

なんて素敵な魔法なんだ〜!宮田さん、ありがとう。

PS:なお、宮田さんの「disney post」にはちゃんとi-mode版(iDieney)もあって、i-modeの特性を活かして、ディズニーランドの施設内でも使えるという優れ物だ!同ランドにお越しの際には是非有効利用しよう!


ミニ定期便063 BMの憂鬱
  Date: 2000-07-10 (Mon)

【鮭でもわかるi-modeシリーズ】第3回

 i-modeとか言いながら、実はNOKIA社のNM502iのお話だったりするのだが、NM502iのi-mode機能では大活躍してくれる「ブックマーク」(i-modeボタン〜)について。

 「携帯だろうがPCのブラウザだろうが、ブックマークと名のつくものは、溜まってくると必ず鬱陶しくなる!」と看破したのはギリシアの哲人の誰かだったと思うが、実際、ブックマークが溜まってくると希望のブックマークを表示するまでにやたらと上下ボタンを押し続ける必要がある。

 ところがだ!アレってば、表示される順番を移動できるようになっていた。移動方法は、移動させたいブックマークを表示した後、画面右下の「オプション」を押す。すると「先頭へ移動」というメニューがあるので、それを「選択」すると、該当ブックマークが先頭に移動してくれる。さあ!さっそく「iPAL」をブックマークのトップに持ってこよう!(嘘、嘘)

※なお、同じく「ブックマーク」からの「オプション」操作で、ブックマークの名前自体も変更したり、URLを表示させたり、削除したりも出来る。


ミニ定期便064 暴風雨もたまには
  Date: 2000-07-11 (Tue)

 先週末の日本列島は三宅島の火山はもちろん、台風のために大荒れに荒れたものだが、7月10日発のロイター電によると、どうやらウクライナ共和国の方でも昨日は暴風雨が強かったらしい。ま、そんなウクライナ共和国の暴風雨など、私にとっては痛くも痒くもないニュースなのだが、昔の人の格言「風が吹けば桶屋が儲かる」風に言うと「このウクライナ共和国の暴風雨のせいで、とんでもないものが止まった」らしいのだ。

 というのも、7月10日のこのウクライナ地方の暴風雨のために、チェルノブイリ発電所は、所内で唯一稼働していた原子炉の運転を停止した、というのがそのニュースだった。このニュースは、私に3つのことを教えてくれた。1つ目はチェルノブイリ発電所がウクライナ共和国にあったってこと。2つ目は、チェルノブイリ発電所って完全封鎖してたんじゃなかったんだ〜?ってこと。3つ目は、暴風雨で稼働を停止する原子炉ってどんな原子炉?ってこと。

 問題となったのは、1986年の史上最悪事故後も唯一稼働を続けていたチェルノブイリ発電所第3号機で、最近のウクライナ共和国に対する西側諸国の追加支援を受けて、「この3号機もそろそろ止めねばなるまい」という空気が同国内にすでにあったところに、この暴風雨のせいで稼働の停止がいきなり決まったんだという。う〜ん、世の中には忘れたいことと同時に、忘れちゃいけないこともあると思うのだが・・・、ウクライナの暴風雨も、たまにはいいこともするな〜。

ミニ定期便065 背骨に感謝する
  Date: 2000-07-11 (Tue)

 本当に役立つソフトというものは、そのソフトやそれを作ったプログラマさんには悪いが、気がつくと「使っていること」を忘れるものだ。たとえばそれは、Dewarさん「Datebk4」だったり、Endoさん「WPJHack」「DateFormatHack」だったりするのだが、最近では立薗さん「Snap! Memo」なんかもそうだ。

 「Snap! Memo」は、通常の「メモ帳(MemoPad)」そっくりのルックス&機能を持ちながら、新規に作ったMemoや新たに変更したMemoをリストの最上段に移動してくれるという、ただそれだけのソフトだ。でも、このシンプル過ぎる機能がやたらと便利だ。今作ったばかりのMemoが、狭いPalmの液晶画面でその外に飛び出してしまうことの鬱陶しさは一度経験すれば痛いほどわかる。そうなると、効率が悪いことこの上ない。そこで、このソフトの登場だ。最新のMemoがいつも最上段に来るというこのソフトを一度でも使ってしまうと、とてもじゃないが二度と手放せなくなってしまう。(おまけにMemoタイトルの検索まで出来る!)

 しかも、私はこれをPalm本体の「メモ帳」ボタンに登録しちゃってるものだから、ここしばらくデフォルトの「メモ帳」を見てない!ってほどに「Snap!Memo」漬けの日々を送っている。だが、それゆえにこそ、このソフトに対する感謝の気持ちは忘れがちだ。まるで、自分の背骨が自分の身体を毎日支えてくれているのに、それに対する感謝の気持ちを忘れてしまうように。

 さて、そんな「Snap! Memo」の作者である立薗さんが、同ソフトへの新しい機能追加のリクエストを募集している。(「モバイルで遊ぼう」)こうなったら日頃の感謝の意味も込めて、私なりの、というか、私のあくまで個人的なリクエストをしてみることにする。他の人がそれを望むかどうかは不明だ。

 そりゃあ私も人間だから、もしもMemoが完全に階層管理出来たら、これに優る幸せはないが、ここまで進化してしまうと、もはや「メモ帳」の置き換えソフトではなくなってしまう。で、その次の希望となると、やはり「タイトル文字列でのソートを復活」になる。この意見はすでに多数寄せられているそうだが、もう、これしかない。このソフトに不満は少ないのだ。ただ、ここまで便利になると欲が出る。その唯一の欲が「タイトル文字列での再ソート」または「その復活」なのだ。

 さらに欲を!・・・と言われたら・・・やっぱりアレかな〜。日付!つまり、すべてのMemoに「日付&時間」のデータを刻み込んで、それによるソートが出来ると。これはこれで便利だけど、こんなのもう置き換えソフトのレベルじゃない気もする。

 とにかく、今のままでも素敵なソフトです。立薗さん、感謝!

ミニ定期便066 相対性理論?前篇
  Date: 2000-07-11 (Tue)

 今週月曜日の発表で、パームはOSレベルで今後、現在互換各メーカーで独自に開発が進められている各種拡張カ機能をすべてサポートしていくことを、あらためて国内でも発表した。

■パーム,「Palm Mobile Internet Kit」を来春発売予定(ZDNet)

 パーム社自体も「SD」というガンダムみたいな名前の拡張カードスロットを2001年から標準装備していくことになったらしい。このニュースを聞いて、「改革のスピード」について、機長はちょっぴり考えさせられた。

 昨今の日本の経済や政治、社会の状況を見ていると、そこで行われるべき改革は急務であり、とにかく急ぐべきだ!と機長は思っていたりする。でないと、いつまでたっても「仲良し事なかれ主義」の最後の悪あがきの姿を連日テレビや新聞で見せられることになる。だが、現実には改革の速度は遅い。イライラするほどに遅い。

 ところで、パーム社の改革も遅い。他社のそれに比べて、あまりにも遅い。まるでカタツムリのようにチンタラしていて、時にはせっつきたい衝動にも駆られることもあるのだが、今のところ成功しているように見える。実際、やれMP3だ、デジカメだ、という機能拡張は他社の製品ならとっくに実現している機能だったりもするのだが、パーム社はこれまで頑固なほどに「まだまだ〜!」と言い続けて、最近になってようやく拡張カードスロットによって、これらの機能実現をオプション的に現実化するようになった。でも、この速度はイライラするものの、経済や政治の改革の速度の遅さに絶望的になるのとは対照的に、こっちの速度の遅さはそんなに悪くないような気がしている。

 この差はなんだろう?・・・まず単純に、改革スピードが遅いことによる被害者が前者では痛々しいほどに「人間(子供たちを含む)」なのに対して、後者では「ユーザの贅沢心(欲望)」に過ぎない点がある。そりゃあ確かにそうだ。MP3やデジカメがなくても、同級生を殺したり凶悪犯罪に走る人間はいない。


ミニ定期便067 相対性理論?後編
  Date: 2000-07-11 (Tue)

 そして、最近の日本でのVisor人気を見ていて、もう少し別の角度からのヒントが見えてきたような気がする。パーム社の今週の発表を待たなくても、Visorは様々な拡張の夢を我々ユーザに見せてくれている。その安い値段とともに、これに魅かれて購入するユーザも多そうだ。

 ところが実際にVisorに拡張して使う「様々な機能」を数週間後にも毎日のように使っているユーザが本当にいるか?というと、かなり疑問だ。たぶんVisor本体ほどには、毎日は使わないだろう。たまに必要だなっと思ったら、まるでサンダーバード2号のようにオプション機能を着せ替えながら使う程度だと思う。職種や個性によってはそうでもない人もいるだろうが、普通はそうなる。だからこそ、そのオプション機能に飽きても、そいつがバッテリを食いすぎてしまう不満にムカついても、Visorの名声は無傷のままでいられる。

 他社のように、技術開発と同時にこれら各種機能をマシンに標準装備をしていたら、そうはいかなかった。オプションの被害が本体にまで及んでいたかもしれない。でも、それだけは救われた。パームがいまだに人気マシンでいられている理由のひとつは、この「亀のような技術装備の保守性」にもあったように思うのだがどうだろう?

 ただし、近い将来、パームOSマシンの本体が1万円を切るような時代になったら、それも変わるかもしれない。その時はパームは初めて使い捨てマシンになるからだ。それが技術の速度ではなく、ユーザの速度というものだから。


ミニ定期便068 hhcとは?前編
  Date: 2000-07-12 (Wed)

 京都に住む雅びやかな忍者の一人から、アメリカで発売されているPalmOSマシン・ユーザ向けの雑誌「HANDHELD computing」(Handheld media group社刊)を送ってもらった。米国内なら4.95ドル、海外には6.95ドルという値段がついている。この聞きなれない雑誌は、一部の人ならご存知の「Tap」というPalmOSマシン向けの創始的雑誌が名前を変えたものだ。



 近い将来に国内でも創刊されるであろうPalmOS専門誌を夢見つつ、その中身を探ってみることにしよう。まず表紙は「Palm IIIc」の写真だ。その横に「カラーを使い切れ!」みたいなキャッチコピーが踊る。以下、ページ順に追ってみよう。

P.0■表紙をめくるとすぐ、人気作家Steven Kingの小説を宣伝しているPeanupress.comの広告。

P.1■モバイル系ショップのhandago.comの広告。

P.2■palm.comの見慣れた裸体女性の広告。

P.3■雑誌全体の目次ページ。

P.4■「MEMOPAD」という名前の巻頭言では、誌名変更について編集長が説明。

P.5■驚くべきことに、palmgear.comの広告が!

P.6-7■「MAILBOX」という名前の投書欄。「VisorとPalm Vではどっちがいいか?」「Peanut社のDOC書籍礼賛」「Tap誌のおかげでCEから転向した男」などの話が並び、P.7の下半分はfranklincovey.comの広告。

P.8-14■「NEWSWORTHY」というプレビュー記事のトップは、「PalmでPDFが読める時代」について書いてある。

P.10-11では3つのテーマが紹介されている。「IBMが進めるPalm用の音声認識技術」「PalmOSマシン用カメラ」「既成ゲームソフトとの法律問題」続く、

P.12ではPeanut Pressに関する宣伝のような記事。

P.14では「飛行機の上でPalmを使ってもいいのか?」という素朴な疑問を航空会社に実際にぶつけている面白記事と、新作Palm本(英語)の紹介記事。

なお、この間に、P.9にはPalm用ワイヤレスモデムのメーカー、novatelwireless.comの広告が、P.13にはmobileplanet.comというネットショップの広告が出ている。

P15-23■続く特集記事「Palm & Portal」では、最近話題のネット上のPIMソフトとPalmの連携に関しての詳細なリポートが書かれている。各サイトサービスの比較リストなどもあり、とても詳細な記事だ。途中P.17にpocketmail.comの広告が入っている。

P.24-8■「KILLER COLOR」という特集記事。ここではIIIcマシンの紹介に始まって、OS3.5の解説コラム、推奨ソフトなどが紹介されている。

P.29■P.29には上下2段の広告が並ぶ。上はrhinoskin.com、下はなんと!国産「Thumb Type」の広告。P.30はcesinc.comによる「Quick Sheet」の広告。


ミニ定期便069 hhcとは?中編
  Date: 2000-07-12 (Wed)



P.32-40■「Enterprise Edition」という、再びレビューコーナーだ。名前からすると、多少企業丸抱えの、というニュアンスつきか?

「Enterprising」と題されたP.32-33には「Bluetooth対応パームのデモ」「Revolve Design社のモバイルユニットであるPower UniMountとRoadWriter」「WordやExcel書類が開けるSynchrologic社のiMobile File Distriburion」「Palm Database Programmingを始め合計4冊のPalmプログラミング本」「10BaseTのEathernet回線に繋げるクレードル、SmartCradle」などの記事が載っている。

P.34には再びmobileplanet.comの広告。

P.35-38には、「Safety First」と題されたセキュリティソフトの比較記事が出ていて、合計13個ものソフトが紹介されている。

P.39の、その名もズバリ!「REVIWS」のコーナーでは、ご存知「TRGpro」とPalm用プリンタ「Monarch 6015」の紹介記事が載っている。

P.41-56■ここからは「Enterprise」の表現が消えた純粋の「REVIEWS」コーナーが始まる。欄外には国内のPC雑誌でも見かけるような「長所」「短所」「総合評価」「評価ポイント(10段階)」等のミニ枠もある。

まずはP.41にPalm用名刺読み取り機である「CardScan」のレビュー、

P.42にPalm IIIのシリアルポートに差す小さなバックアップ機器である「Flush Plug」のレビューが並び、

P.43には「HANDHELD computing」自身による「Enterprise Edition」コーナーへの募集広告、synsolutions.com、landware.comによる「GoType」と「ZAGAT Restaurant Guide」の広告などが並ぶ。

P.44には作曲ソフト「miniMusic NotePad」、

P.45にはRAM管理ソフトである「Jack Flash」、

P.46には携帯用モデム「Pegasus III」のレビュー、

P.47には携帯電話とPalmを接続したまま収納できるケースである「Palm Connectivity Kit」、

P.48にはToDoListの置き換えソフトである「Life Balance」のレビューが並ぶ。

P.49には綴じ込みハガキとともに「HANDHELD computing」自身による定期購読の広告が一面を占めている。

P.50には2分割画面で2人の人間が同時に使えるDatebookの置き換えソフト「WeSync」が紹介されている。

P.51には、pfu.comによる「Happy Hacking」シリーズの広告と、fitaly.comによるソフトキーボード「fitaly」の広告と、この雑誌全体の広告目次が並んでいる。そろそろクライマックスだ。

P.52には、レストランガイドソフト「Zagat」とPalmfanのM.Hiroseさんもハマってるゲーム「Ancient Red」のレビューが縦2分割。

P.53には「JetPac」のipsolutions.com、「PalmPrint」などのstevenscreek.com、「FCPlus」のinfinitysw.comの広告が3つ並んでいる。

P.54-55には外付けジェット噴射器をつけたPalmVが飛び上がるイラストと「The Need for Speed」というタイトルがついた、クロックアップソフトの特集レビュー記事だ。「Afterburner II」「Cruise Control」「Tornado」という3大ソフトが並んでいる。

P.56には「HANDHELD computing」の出版社であるhhmgroup.comの広告。


ミニ定期便070 hhcとは?後編
  Date: 2000-07-12 (Wed)



P.57-61■「PALM 101 」という、日本語なら「パーム110番」って感じのコーナーだ。

P.57の「THE PRACTICAL PALM」と名付けられたTIPSのページでは、「ANNUAL EVENT MANAGER」や「DATEMATE」を使った「誕生日のナイスな管理法」という記事が、

P.58の「THE FAQ FILES」と名付けられたFAQページには「妻とDatebookを共有したいが?」とか「DOCファイルやデータベースをランチャーに表示できないか?」「削除したいファイルが削除リストに出てこないけど?」「私のPalmIIIeやTRGproでOutlookとの連携は出来る?」「PalmからAOLのメールにアクセスするには?」などの初歩的質問が並ぶ。

P.59にはfranklincovey.comの広告。

P.60の「HANDHOLD(手掛かり)」という名付けられたTIPSページには、Address Listでのcustomフィールドの使い方について詳しく解説している。

P.61にはPalmでこの雑誌のDOC版を読めることを説明したコラム「Read Handheld Computing on your handheld!」と、、HackMasterの新作紹介コラム「HackMaster Highlights」と、「JFile」でおなじみland-j.comの広告、「The Bond」でおなじみforce.comの広告が並んでいる。

P.62-63■「HOT STUFF」という名前の見開きページでは、この雑誌お奨めの定番ソフトウェア&ハードウェアの名前と簡単な解説、問い合わせ先を大量に紹介している。

P.64■「HEAD2HEAD」という編集後記だ。DAVEとRICKという二人の編集者が交互に意見を書いている。たとえば、DAVEが「IBMの音声認識技術のおかげで、数年以内にはみんながPalmに向って喋りかけて、Palmはそれに答えてくれるんだろうね?」とまとめると、RICKが「それはどうかな?たとえWilliam Shatner(スタートレックのカーク船長役の俳優)だってハンドヘルドマシンにそんなことは望まないと思うよ。馬鹿じゃないの?」と答える。ま、ある種のボケとツッコミをしながら、この回のタイトルである「スマートさを選ぶか?馬鹿になるか?」という核心テーマをついている。結構ノリがこの「iPAL」っぽい。

で、裏表紙の内側には「Documents to Go」でおなじみdataviz.comの広告が、外側にはシンクロソフトらしい「PocketMirror」のchapura.comの広告が出ている。

 ・・・と、以上がこの雑誌「hhc」こと「HANDHELD computing」5-6月合併号のすべてだ。どうだった?機長はこれを読みながら、こういう雑誌が日本で発売されるようになったら、この広告は○○社かな?○○店かな?などと想像しつつ、ここのライターは○○で、ここの記事には○○が・・・などと勝手な想像をしつつ読んだ。果たして、そんな雑誌が日本に登場するのはいつの日か?

 さて、この「hhc」にはオマケとしてCD-ROMもついている。これを開いてみて機長は驚いた。なぜかって?PalmGear.com総編集のこのCD-ROMには、Muchyさんもビックリのなんと総計2400強のPalmwareが入っていたのだ。・・・絶句!


ミニ定期便071 またまた森さん
  Date: 2000-07-12 (Wed)

 とうとうスポーツ新聞の1面にまで「雪印事件」のニュースが躍り出た。これは大変なことだ。とくに同社社長の人間的チンケさも話題のニュースだっただけに、是非とも「あの人」の意見を聞いてみたかったのだが、あの人、首相官邸にいる森さん(首相?)は何も喋ってはくれなかった。中川官房長官がコメントを発しただけだ。似た者同志として是非とも森さんには一言語ってもらいたかったのだが・・・。

 実は、昨日も例の「オフレコ」発言の後日談みたいなニュースがいろんなメディアに出ていたが、もはやコメントはしない。そのことを書くだけでも寂しい気持ちになるからだ。それよりも、最近は機長も悟りが開けてきたのか、彼に「ある種の期待」をすることにした。あれぐらい、人間としてちっぽけな人なら、まだまだ人間として成長すべき「のりしろ」が沢山残っているはずだ。だから、総理という大役を任されることで、人間として彼がこれまで経験してこなかったさまざまな試練を乗り越えて、少しでも人間的に成長してくれたら!と思うようになった。

 ・・・と思っていたら、日朝関係のニュースで、村山さん(元総理?)と森さんが語り合っている映像がニュースで流れた。いかん!・・・村山さん(元総理?)の顔を見た瞬間に、あの関西大震災の時の忌まわしい思い出が蘇った。普通、もしくは普通以下の人間に総理なんかを任せたら大変なことになる。平時はともかく、緊急時にはああいう「小物」はとんでもないヘマをやらかすぞ、確実に!コムロやアムロに会ってる暇があったら、一刻も早く辞めてくれ〜!

 ・・・でも、そんな森さんを首相に選んだ「自民党」を選んだのは、ほかならぬ我々国民でもある。困ったものだ。


ミニ定期便072 踏み絵
  Date: 2000-07-12 (Wed)

 今朝の「パムポケ」に注目記事へのリンクが貼ってあった。LYCOS NetworkのNEWS記事で「ソニー:パームOS搭載携帯端末を発表へ−13日午後1時会見 (ブルームバーグ)」という長ったらしいタイトルがついている。その内容は、ついに噂のソニー製パームの発表記者会見が明日13日の午後1時から都内某所で開かれるというニュースで、この席上、もともと社長就任前からこのソニー製パームのプロジェクトに関わってきた安藤国威社長自らが、記者発表するらしい。

 ・・・というこのニュースだけも十分にスクープなのだが、機長が注目したいのは、この記事の下の方に申し訳なさそうに数行くっついていた「もうひとつのニュース」だ!ソニーが記者会見を始める時間と、まったく同じ明日の午後1時から、Microsoft社の日本法人が、携帯型情報端末用OS「ポケットPC」の説明会をやるというのだ。

 このニュースは面白い。そのタイミングから考えて、MS社は恥と外聞を捨てて対マスコミ各社に対しての「踏み絵」を仕掛けるという作戦に出たらしい。まったく同じ時間に記者会見を行なった場合、マスコミ各社はどちらにエース級(あるいは編集長クラス)の記者を派遣してくるのか?(とくにPC系雑誌では)どっちをグラビアのトップに載せてくるのか?「それによっては、今後のWindows関連の情報公開の融通が違ってくるかもしれないよ〜」ってな感じの、まるで首相官邸の森さん(首相?)の「オフレコ発言」を思い出させるような、安直な恫喝が聞こえてきそうなこの仕掛け。まさにMS社はMS社らしい本領を発揮してきた。それはそれでMS社らしい素直さが出ていて心地よい。

 もちろん、対マスコミだけでなく、今回の(PC EXPOでチラリとモックアップを見せてくれた)シンプル設計のソニー製パームなら、MP3やカラーMovieにも大胆に対応した「ポケットPC」でも十分に勝負できる!実用性よりも「自慢!」にこだわるニッチなユーザ層になら十分にアピールできるはずだ!という読みもあるのだろうが、本当にその通りに行くだろうか?とても楽しみな明日だ。そして次号のPC各雑誌の「ソニー製パーム」と扱い方もとっても気になる。ドキドキワクワク!

 

ミニ定期便073 PalmBook入手
  Date: 2000-07-12 (Wed)

 本屋さんを数件回ってもなかなか見つからなかった「PalmBook」(秀和システム社)をようやく入手した。うん、これ、なかなか素晴らしい本だ。「システム手帳とPalmの比較」から始まる導入部分は超初心者にとっても優しいし、黒とオレンジの2色を効果的に配したページデザインも印象的で読みやすい。で、気がつくと、超初心者でもPalmのかなり深い楽しみ方にまで迫れるように工夫されている。
 例えばPalmwareの紹介なんかでも、絶対に要チェックのアプリ紹介から始まって、気がつくと「くま」や「歯車」「書道」なんかまで紹介されてしまっている。うまい宗教団体の勧誘みたいな読み心地の良さが印象的だ。



 そんな中、ライター井上真花さんによるPalm界のキーパーソン達へのインタビュー記事がやはり面白い。見慣れた名前が並ぶ中、機長としては異色の名作「Palm Pickle」の作者コンビ(奥地耕司さんと山本徹さん)のインタビューが面白かった。このソフトが見せるPalmに対してのユニークなアプローチのスタイルはやはり、彼ら自身のパーソナリティに依存していたんだな〜と、とにかく納得した。ちなみに、奥地さんはPalmで平仮名入力を実現する「HiraPa2」の作者でもあり、そういうPalmOSに対して、まるで「提案するようにプログラムを作る」という、数少ない「提案型のプログラマ(?)」でもある。

※ところで、横浜ラーメン横丁を歩くポチ姐さんのスナップ写真も凄い。なんか、いい感じだ。椎名林檎の歌じゃないが、これからは彼女のことを「ラーメン横丁の女王」と呼ぼう。

ミニ定期便074 第三の入力方法
  Date: 2000-07-13 (Thu)

 前回の「ミニ定期便073 PalmBook入手」でたまたま、日本初の手書きひらがな入力ソフトである「HiraPa」の話をしたばかりだが、今度は「ひらかな」のみならず「カタカナ」も「漢字」も「特殊文字」までも対象にした、手書き認識ソフトが今日7月13日に登場した。その名も「NEOS GOGOPen(ネオス・ゴーゴーペン)」!リリース元は、ネオスコーポレーションという会社だ。

 かなりオチャラケた名前だが、「Graffiti」でも「ソフトキーボード」でもない、ザウルスやWindowsCEなどでおなじみの「手書き日本語入力システム」が生まれることになる。資料によると、漢字はJIS第1水準漢字2965文字とJIS第二水準漢字3389文字に対応しているという。「文字認識速度(平均値)」を見るとカナ+漢字モードで0.27秒/文字、カナモードで0.18秒/文字(Palm Vx調べ)ということらしい。

 定価はオンライン版4800円(パッケージ版7300円)だが、7月13日から前述のwww.neoscorp.comサイトから、30日間有効のデモ版を自由にダウンロード出来るので、要チェックだ。

 なお、機長がデモ版で実験してみたところ、このソフトはかなりの高い文字認識力を持っていた。試しに、「私はパーム航空の機長です」という文章を入力してみたところ、誤認識なしに入力できた。これは凄い!ザウルスのそれよりも賢いのでは?

 ちなみに上の実験では、「パーム」というカタカナは半角カナ表示になった。また、機長は「認識までの待ち時間」は「2」にしたが、「機」をゆっくり書いている時に一度は誤認識した。でも、もう一度早めに書き終えることで、二度目はちゃんと認識した。この「認識までの待ち時間」の値をいくつに設定するかは、個人差によって、かなり重要なポイントかもしれない。「認識までの待ち時間」の設定さえ間違えなければ、このソフトの文字認識速度は速い。めっぽう速い!

 また、このソフトの、初代「HiraPa」によく似たインターフェースもなかなかよく考えられている。かなりのレベルまでは直感的に操作できるだろう。

 ただし、機長は、「文字認識の速度がべらぼうに速く」て、「文字認識率が異常に高い」としても、総合的な入力速度を考えると、「Graffiti」こそPalmでは最速の入力システムだと思っている。というのも、「文字認識」以前の「純粋手書き入力の速度差」が重要だと考えるからで、「機長」と24画も使って漢字を書くよりも「KICHOU」と6画で入力してから漢字変換した方が圧倒的に速い。

 ただし、世の中にはなかなかそうは思えない人も多いだろう。また、このソフトの登場によって、もはや「ザウルス」や「PocketPC」から「実は日本語で入力出来ないじゃん?」と陰口を叩かれることもなくなる。そういう意味で、こういう新しい日本語入力システムの選択肢が増えることはとても歓迎すべきことだ。ようこそ、ゴーゴーペン!(やっぱり、名称は面白系だが、かなりよく出来たソフトだ。)

※同ソフトのプレスリリースには、このソフトではPalmの標準OSではサポートしていない数多くの第二水準漢字を入力する意味で、Graffitiユーザにも有効なソフトだと書いてある。確かに、下記のような漢字は、Palm純正日本語版のFEPでは入力不可能だが、「GOGOPen」だと、一発で入力できる。なるほど、こんな使い道もあるのか!
 ※その後、何度か試用したが、マジで認識速度と精度は高いです。かなりの殴り書きでもほぼ正確な書き順であれば認識してくれます。個人差もかなり出ると思うが、自分にあった「認識までの待ち時間」設定を見つけることが鍵になる。機長は「2」かな?「1」だと複雑な漢字で書きこぼしが出がちになるので。あとは、Palmをどんな風に使っているかで、この手書き入力方式か?Graffiti入力方式か?の答えは自然と出てくるはず。

※「カタカナ」が半角入力されちゃった問題は、ダイアログ内にある「全(or半)」のボタンで設定することで自由に変更可能であることがわかった。

ミニ定期便075 ペグ?前編
  Date: 2000-07-14 (Fri)

 今日は一日仕事漬けだったもので、他のサイトに比べるとずいぶん出遅れちゃったな〜という感じだけど、そう!ソニー製パームの話。機長はとくに誰かから招待されてるって訳じゃなかったが、ある方のおかげで今日だけで3回開かれたという発表会の第三部に忍び込んでくることが出来た。今日はもちろん、そのお話。

 を、場内には山田さんがいる。みのたんさんがいる。M.Hiroseさんがいる。Muchyさんがいる。yashimacさんがいる。SPAさんがいる!・・・ってな感じ。招待された人もいれば、機長同様忍び込んだ人もいる。そんな機長のようなチンピラたちにもソニーの皆さんは優しかった。一人一人丁寧な挨拶をしてくれる。「私らもずっとPalmファンでしたから!作りたいものを作ったってだけですから!」と、我々チンピラを熱い握手攻撃で迎える彼らSONYマンの、子供みたいな興奮ぶりにちょっと頬が緩む。やっぱ、これだからPalmの世界は辞められない。人間がみんな楽しんでる。

 さて、発表会。まずは、開発部隊の偉いさん(お名前を失念してしまった!すまぬ!)からのソニー製PalmOSマシンの説明。ここで印象的だったことは、彼がたびたび、もう、何度となく口にしていた「ある言葉」だった。それはつまり「この1号機には…」「まず1号機として…」「という訳で、この1号機は…」・・・さて、彼は何度「1号機」と言ったでしょう?というぐらいに「1号機」という言葉を連発していた。この言葉がとっても印象的だった。SONYはとにかく本気らしい!これからもまるでVAIOシリーズのように、この新シリーズの改訂版を次々と世に送り出していくのではないか?・・・と、夢が膨らむ言葉だ。


ミニ定期便076 ペグ?中編
  Date: 2000-07-14 (Fri)

 あと、「初めて日本人の手にピッタリのPalmOSマシンを作りました!」という言葉も印象的だった。そう、これまでのPalmOSマシンはすべて欧米人(とくにアメリカ人)の手のサイズに合わせて作られたものだった。今回のマシンは写真で見るよりずっと細身だ。そして、両脇のバンパーみたいな持ち手やジョグダイヤルの位置など、本当にアメリカ人にはチビッコすぎるのでは?というコンパクトさだ。そして実際に握ってみると、本当に軽い!とても軽い!関係者の一人に「アメリカ人にこのまま売ったら『Too Small!』って怒らないですかね?」と素朴な疑問をぶつけてみたら、「かもしれません。でもいいんです。アメリカ人向けのPalmはすでにいっぱい出てますから。このマシンは日本人の手のサイズに向けて作った最初のマシンなんですから!」と自信満々に語ってくれた。

 しかも、SONYおなじみのジョグダイヤルもついて、これが目指すのは「完全なる片手操作」!「日本人」には欠かせない「満員電車の中での通勤使用を」考えた時、片手だけで操作できるメリットは、凄まじく大きいように思うがどうだろう?内蔵するオリジナルソフトはもちろん、デフォルトの各種PIMソフトもジョグダイヤルによってオール片手操作が可能になるようだ。機長は思う。とくに、携帯電話で誰かと話しながらスケジュールをチェックする時なんか、携帯電話を持つ片手が空いてるのって幸せだよな〜。これまでは、路上で携帯電話を片手に持ちながらじゃ、残りの片手でパームを操作することはとっても難しかった。それが可能になる!

 バッテリの持ちも、公式発表で「15日間」。関係者にもうちょっとツッコンで聞いてみると「私個人の感想で言えば、まあ、よっぽどウェブブラウジングやゲームをやり込まない限り、ほとんど気にする必要はありません」ということだった。そして、技術系だというその関係者は続けた。「本当は中のバッテリも機長さん達に見てもらいたいですよ。すっごく薄いんですよ!」と、まるで自分の赤ちゃんの写真でも見せびらかす馬鹿親のように、その技術系の関係者は、本当に嬉しそうに語っていた。

 さらに、このソニー製パームには、「携帯電話&PHS用の接続セット(モデムとケーブル)」がデフォルトでついてくる。モデムはPalm純正のあらやる種類と比較してとても軽い。これについてもその技術者は「ほらほら、持ってみて下さいよ。軽いでしょ?これは自慢なんです。携帯電話と一緒に持つことを考えてますから、本体だけの時より重くなりすぎたら嫌でしょ?だからストレスが感じないよう、出来るだけ軽くしたんです!」と、技術のSONY社は留まるところを知らない、おらが製品自慢を続ける。しかもとっても嬉しそうに。実際に、ソニー製のパームは軽い。重さを軽くするためにバッテリさえ入れなかった(本体から貰う)というそれは、とても小さくて軽い!

 さらに、SONY社がアメリカのGM社という「ほんとに小さな企業と珍しく共同開発した」という、少ないメモリで動きならが出来るだけコマ落ちの少ない動画を再生してくれるソフト「gMedia」や、PCのデスクトップとのシンクロがとても簡単に出来る「Picture Gear Pocket」 など、素晴らしいエンタメ系ソフトが最初っからインストールしてあること。将来的にはSONY新開発のwww.image-station.comとの連携も手軽に出来るようになるという。


ミニ定期便077 ペグ?後編
  Date: 2000-07-14 (Fri)

 そして、もっとも感動したのは、同社の「ディベロッパプログラム」、つまり「ディベロッパーに対するソフトおよびハードへのとても緻密なサービス体制」の充実だった。これはもう、まさに「PalmOSプラットフォームのよき伝統!」というべきか、自社製品の秘密事項を何がなんでも外に漏らすまいとして素晴らしいディベロッパーの養成と素晴らしい製品のリリースの可能性を疎外し続けている他社には絶対にマネの出来ないサポート体制を、こんな大企業がしっかりやろうとしていることは、ほんとうに素晴らしいことだと思う。

 このディベロッパプログラムに参加すれば、開発キットはもちろん、たくさんの製品情報を無料で教えてくれるらしい。とくに(SONYがもっとも普及を目指している)メモリースティック技術もね!どうよ、これ?いくら本家Palmのモノマネでも、これはなかなか出来ないことだ!

 さらにさらに、これこそSONYだな、と思ったのはイベントの最後に見せたいくつかのパフォーマンスだ。「手のひらリーグ〜手のひらでなんでもやろう運動。」と名付けた、今後のソニー製パームの普及運動のイメージ宣伝では、全身にピッタリとしたレースクィーン風の衣装をつけたお姉ちゃん達がいきなりステージから数名現れて、激しい音楽の中、壁に「手のひらリーグ」の巨大な旗を貼り付けて、出席者の間を回りながら同リーグのロゴ入りのゼッケン(?)を配り歩く。ま、一流メーカーの発注を受けた代理店ならまあ、やりかねない演出ともいえるが、Palmという電子機器がこんな扱いになっていることに機長は感動していた。あ、別にお姉ちゃんたちが全身にピッタリとしたレースクィーン風の衣装をつけていた、からではなく、そういうイメージ作戦で迎えられていることにだ。

 「こういう扱いはこれまでのPalmにもIBMにもHandspringにもなかったよね〜。これはこれで嬉しい!」と、隣にいた山田達司さんも、別にお姉ちゃんたちが全身にピッタリとしたレースクィーン風の衣装をつけていた、からではなく喜んでいた。Palmが新しい世界に飛び込んでいく、まさにPersonal Entertainment Organizerになる、ということを、ま、わかりやすい形で表現していた。

 さらに、イベント後には出席者の周辺に太い水性マジックが配られる。「この会場の壁に自由に落書きをしていって下さい」というのだ。結局、イベント会社の仕込みの女性ぐらいしかそれを実行しているものはいなかったが、機長は山田さんに勧められて壁に落書きを残してきた。実は山田さんも落書きを残してきた。とくに「手のひらリーグ」の巨大な旗の裏に彼が書いた落書きは・・・これは秘密にしておこう。この演出にしてからが、くすぐったいというか、まあ、この「どうぞ落書きを!」というPersonal Entertainment Organizerを具象化しただけのような演出がカッコいい!とまで思わないが、キザ男の薔薇プレゼントもたまには悪くないよな、と思うほど、Palmの印象が変わって見えたのは真実だ。

 山田さんはかつて、Palmの日本語版が出るたびにしばしば「娘が嫁に」という表現を使っていたが、今回のソニーからの互換機のリリースおよび今回の発表会は「末の娘が、ものすごい家に嫁いじゃったな〜」という印書を機長達に残してくれた。
(2000.7.14)

※「全身にピッタリとしたレースクィーン風の衣装をつけたお姉ちゃん達」については、そのうち「パニオンFan」に出るのではないか?と睨んでいます。というか、私物として秘蔵しないでちゃんと発表しなさい!>「パニオンFan」主幹のヒ○セさん


ミニ定期便078 It's a SONY!前編
  Date: 2000-07-14 (Fri)

 前回まで、ソニー製Palmの発表イベントについて、長々と書いてきたが、最後に、ユーザ代表として実際に触ってきた「ソニー製Palm」の感想をまとめてみる。

 正直な話、会場にはあまりにもたくさんのデモ機を用意してくれたので、途中で機長は二度ほど万引きしようとしたのだが我慢した。なんでって?万引きしたくなるぐらいに、本当に軽くてコンパクトなマシンだったから。

【デザイン】

 デザインの美的センスについては、まあ、「可もなく不可もなく」という、写真で見た時に感じた感想とそんなには変わらないのだが、実際に触ってみると、このマシンが実に「SONYらしくない」というか、見せびらかす目的で作られてはいないことが実感できる。個人差もあるだろうが、本当に「日本人の手のひらサイズ」を意識した作りになっている。しかも、片手で操作が出来ること!(Muchyさんも言っていたが、片手操作を完全にするためにはPowerButtonの位置が逆な気もするが…)

 さらに機長の超個人的な感想としては、モノクロタイプのソニー製PalmはPalm Vほどデザインはカッコよくない。でもコンパクトだ!ただし、カラータイプのソニー製PalmはPalm IIIcの筐体が恥ずかしくなるぐらいにカッコいいし、筐体はちっちゃい!軽い!これはあくまで比較論だが・・・。

【サイズ&重さ】

 そんな実用本位のマシンであり、Palm Vと比べてみると、本当に小さいことを実感できる。これまでの歴代Palmがワイシャツのポケットに入ることを目指してきた、とすれば、コイツはワイシャツのポケットに楽々と入った上にかなりのお釣りが来る。これは微妙な差のようで、ワイシャツのポケット周りではとても大きな差だ。ワイシャツのポケットに、ソニー製Palmと折り畳み式の携帯電話を入れても、まだ余裕がありそうだ。

 そしてあの筐体重量の軽さについては、かなり強烈な印象を受けた。数量的に、というよりも、体感的にとにかく軽いのだ。実際に触ってみた人間の多くが「うっかりするとコレ、飛ばしちゃうかもね」と言っていたのは、このマシンの異常なまでの軽さにもよる。

【液晶】

 とくにカラー版はPalm IIIcにはまったくかなわない。決して美しくはない。でも、あのコンパクトさや軽さを考えるとしょうがないかな〜と思う。だって見にくい訳じゃなく、美しくないのだから。この「1号機!」は、美しさよりも実用的な明るさ(バックライトの処理など)に命を懸けているような気がする。モノクロ版の液晶のバックライトはとてもいい!見やすい。

【ジョグダイヤル】

 実は、VAIOでジョグダイヤルの素晴らしさに取り憑かれている機長は、これを大いに指示したい。ソニー製Palmでは、右手でスタイラスを握り、左手の親指で操作することになるのだが、左利きの人はちょっとつらいかもしれない。

【ソフト】

 PCとの連携も素晴らしい静止画ソフト「PictureGear Pocket」や、とにかく軽快な動画ソフト「gMedia」(←これ、マジ凄い!)だけでなく、JogDialとの連携も素晴らしい日本語入力システム「ATOK Pocket for PalmTop 」、メモリーモジュール管理ソフト「MS Gate」(←これ、手軽なソフトでした!)、あと、タイトルは忘れたけど鉄道路線ソフト、さらに、「MultiMail」&「Palmscpae」の最強インターネットコンビなど、魅力的なソフトが揃っている。なお、このSONY向けPalmに特化した「Palmscpae」の最新版バージョン3.0のβ版が、テストも兼ねて昨日(7/13)からダウロード可能になっている!このVer.3.0bは、なんと「チャンネル」「フレーム」「テーブル」と、これまでなかった新しい機能に斬新な挑戦をした野心作だ!(詳しくはココ!)

【連携】

 基本的にはVAIOとの連携が1番優れているらしいので、PalmでVAIOなユーザは今後ますます増えるかもしれない。いちおうPCとの連携を原則として作られているので、WIndowsマシンならほぼ問題なく、この新しい連携ソフトが入ったシンクロナイズをすぐに体感できるようだ。なお、Macとの連携については現在、サードパーティの「TCワークス」という会社が鋭意準備中らしい。頑張ってもらいたい!(詳しくはココの「ニュース」〜「IT事業準備室から重要なお知らせ」を参照!)


ミニ定期便079 It's a SONY!後編
  Date: 2000-07-14 (Fri)

【クレードル】

素晴らしいのは、よくある携帯電話の充電機のように、クレードルから切り離したACアダプタコードだけでも充電が出来るということ!(これで旅行も安心だ!)

【モバイルコミュニケーションアダプタ】

ま、いわゆるモデムの類。携帯電話接続ケーブル(3タイプ)とともにデフォルトでついてくる。前述のように「モバイルコミュニケーションアダプタ」は軽い!これがついてくるだけでも、値段的にはかなりお得!

【メモリースティック】

 メモリーモジュールの未来は楽しそうだ。会場内にはカメラやGPS、Bluetooth用のメモリーもジュールのモックアップが置いてあった。まだまだ時間はかかるのかもしれないが、SONYならやりそう、というだけでワクワクする。

【名前】

 その名前には機長も驚いた。Personal Entertainment Organizer、略して「PEG」(ペグ)というらしい。これはおかしい、普通は「PEO」(ペオ)だろ?この強引さでもわかるように、まだまだ正式名称じゃないのでは?と思う。機長は「Palm Stationでどうですか?」とリクエストしてきたが、これはなさそうだ。「じゃあ、βalmでは」とも言ってみたが、これもなさそうだ。

【値段】

 会場でもいろんな噂が飛び交っていたが、出来るだけ安くしてね、と思う。

【まとめ〜買う?】

 さて、最後に、「機長は買うか?」という問に応えてみよう。解答はこうだ。初めて本格使用するカラーマシンとして是非購入してみたい、と思っている。

 とにかくこのマシンは、実際に触ってから購入するかどうかを決めたほうがいい!


ミニ定期便080 新しいMSと古いMS
  Date: 2000-07-14 (Fri)

 さてさて、あまりにも衝撃的だったソニー製Palm「PEG」の記者発表のリポート(ミニ定期便075〜077)と本体の感想(ミニ定期便078〜079)をこれまで書いた。

 最後に、「ミニ定期便072 踏み絵」で書いた、マイクロソフト社との記者発表対決についても触れておこう。さすがにSONY関係者にコメントを求めても返事は返ってこなかったが、いくつかのマスコミ関係者に聞いてみると、機長の予想はかなり当っていたらしい。

 「古くて人気の薄いMS」(マイクロソフト)は、「新しくて大人気のMS」(メモリーモジュール)に嫉妬して、嫌がらせをしたというのが真相のようだ。

 で、その結果はどうだったのか?というと・・・ウェブでは「新しくて大人気のMS」の圧勝だったように思う。(主戦場は雑誌媒体だと思うが)

 発表されたPocketPC(だっけ?)については、ちょっとづつ進化しながらも相変わらずだな〜というのが印象。ま、これからSONYの発表を受けて、いろいろ盗めるところは盗むつもりなのかもしれないが。

 だって、「ただし、いずれの製品についても、価格やスペックの詳細は未定」なんてコメントも、ある記事に出ていたが、だったら、発表しなくてもいいのに・・・と思うんだもん。

 かつては恐るべき(潜在的な未来の)敵だった「古いMS」さんだが、だんだん「同情の対象」になってきたようだ。あとはどこまで、「あまりしがらみのない一般紙」以外の「しがらみの多いPC系雑誌各社」が「古いMS」さんの「踏み絵」を踏むかなだな〜。これは各雑誌の新しい号をみんなで注目しながら読もう!

※ところで、気になるよな〜、8月6日

  

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