ミニ定期便 Back Number
倉庫015

281  初々しい!
  Date: 2000-09-07 (Thu)

 人民日報(華東版)によると、「青島市のエンジニアがこのほど、微軟(マイクロソフト)中国有限公司の販売したソフトウエア「オフィス2000」に問題があり損失を被ったとして、青島中級法院(高裁)に提訴した。この訴えは受理された」そうだ。

 「オフィス2000の問題とは何か?」「どんな損害だったのか?」が不明なので、詳しいコメントは出来ないが、これだけは言える。

 そんなんじゃ、Microsoft社のソフトとは付きあえないぞ!

282  野心と現実
  Date: 2000-09-07 (Thu)

 「デジカメにメールなどの通信機能がついた新タイプのモバイル「RDC-i700」」という製品には驚いた。インターネット機能付きの冷蔵庫よりは、その使用目的がイメージできるというか、今後のインターネット機能付き○○○○という製品のモデルケースにはなりそうな気もする。

 要するに、写真を撮ったその場で画像をメールに添付したり、FTPでサーバにアップしたり出来るという。理論上、これは凄い製品だと思う。それこそ、いろんな場所で撮った写真をその場でネットに上げることが出来るわけだから。

 でも、現実的にどの程度の所要時間やストレスで画像を送ることが出来るんだろう?これはマシンの能力限界というより、例えばPHSや携帯電話経由のインターネット能力の限界というか…。結局、高画質の画像を送るためには膨大なアクセス時間がかかるから手頃なGIFレベルを送るのが精一杯というなら、158,000円という値段はどうだろう?そこまでして、速攻で送りたい写真が「今朝、穂高に上りましたよ〜ん!」てはないと思うが…。

 もっとも、大した用事もないのに高画質の画像をがんがんメールで送られてしまっても、送られた方はすげえ迷惑なんだけどね。

 ま、いろいろ書いたが、その「野心」は面白いと思う。

RDC-i700

【追加】
このニュースについて、読者の方から以下のようなメールをもらった。
「あの値段(158,000円)から想像するに、もともとビジネス機器メーカであるリコーさんが、大手一括受注をメインターゲットに考えた機種なのでは?と思います。つまり損保や建設、など、担当者が証拠写真をすぐに自社インフラへ情報を吸い上げるのに使用する目的ですね。この種の需要は意外と多いように思います。いままで単体送信出来る機種は、これまでリコーやオリンパス製品にもありましたが、送信操作が難しく、大量にばらまき多数の担当者にオペレーションさせるには問題がありました。そこでブラウザレベルで可能に操作できるようにしたのでは?と思います」…ということだ。


なるほど(by 機長)。

283  Kicho's Palmsite Review!
  Date: 2000-09-08 (Fri)

 すでに、多くの人が気づいているように、そして多くの人が待ち望んだ事件が起きた。そう、Muchy's Palmware Review!がリニューアルオープンしたのだ。

 詳しくは現物を見てもらうとして、快適&便利になったインターフェースのほかにも見どころは多い。機長としては、爆発的に増えているデータ類の新しいディスプレーシステムが嬉しい。あと、CLIEやm100、TRGpro登場以降はますますその価値が増すであろう、機種別対応のソフトウェア(ハードウェア)リストだ。今後はソフトウェアやハードウェアの量がますます増えそうなので、管理はどんどん大変になるかもしれないが、これらには大いに期待したい。

 そんな同サイトの新機能の中に、「フリーウェアダウンロードランキング」というものがある。これまでもフリーウェア&シェアウェア混合のダウンロードランキングリストは存在したが、それのフリーウェア専用版だ。これを見て思ったこと。

 やっぱり気になるのは、以下の2つだ。

1位)Akiba Map
4位)東京地下鉄乗換路線図

そう!1位と4位を(関東ローカルに過ぎない)地図が独占しているのだ。Palmと地図の関係については、機長はとても注目している。歩きながら地図を見ることが多い日本の社会では、Palmというメディアに地図はナイスフィットする。カラー機種が増えることで、この流れはますます加速することだろう。機長も、それを大いに期待している。

Muchy's Palmware Review!

【追加】
その後、P.maniさんから下記のようなメールを貰った。


■>そう!1位と4位を(関東ローカルに過ぎない)・・・

■の部分ですが、御存知だとは思いますが、「Akiba Map」は
■大阪日本橋のデータも配付されています。


う〜ん、まったくその通りだ!ありがと、>、P.maniさん
ちなみに、、P.maniさんのサイトはすでにちらちら拝見させてもらってます。
とくに、イラスト系、サイコーです。

284  嬉しいサブリミナル?
  Date: 2000-09-08 (Fri)

 読者のAlisaさんから、下記のような投稿を貰った。

 「最近出たばかりの「ASAHIパソコン」の携帯電話コンテンツか何かの記事のページ、ご覧になっていますか?携帯電話ディスプレイの中の、ブックマークサービスか何かの画面表示に4つ程設定してあって、その中に「iPAL」が写っているのです。他のブックマークは全くPalmと関係が無いものばかり並んでいる中に「iPAL」が載っているのです。この記事を書いた方(か写真を撮影した方)はPalmユーザなのでしょうかね。試しにYahooでiPALで調べてみたら、ずばり「iPAL」は無く、サイト内検索で上がったページは殆どがPalmサイトでした。よって、この記事に載っているiPALは機長さんの所の「iPAL」だと想います。

さっき、コンビニを覗いたら置いてなかったのでまだ未確認だが、もしもそうならちょっと嬉しいぞ。

犯人(故意じゃなく過失かも)の方、ありがと。

ASAHIパソコン

285  ツバル国の錬金術
  Date: 2000-09-08 (Fri)

 「.tv」ドメインを持つツバル国(南太平洋の島国)が、そのドメイン「.tv」の使用権をカリフォルニアのベンチャー企業dotTV社に売却したことで莫大な利益を上げた話は、かつてこの「iPAL」でも書いたことがあるが、その続報がimpress Watchに出ていた。

 この記事によると、dotTV社は「.tv」使用権を、10年間に渡って合計5,000万ドル支払うことで獲得したそうだ。日本円なら50億円。南太平洋の小さな島国にとってはかなりの大金だろう。その結果、同国は国連加盟を果たした上に国内インフラも整えた。だから、我々の契約は素晴らしい!というのがdotTV社CEOのコメントだそうだ。

 このニュースを読んで思ったこと。

1)国連には「年会費」があるらしい!
2)これからの時代、新興国はそのドメインとなるべき「略称」まで含めて国名を決めた方がお得かもしれない。間違っても略称が「.wc」では売れない。
3)ツバル王国がこの契約金でインフラを整えて、国内にインターネットが発展しても、使うべき「.tv」ドメインは残っていないが、その際に、「売国奴」騒ぎは起きないだろうか?
4)dotTV社が10年以内に破産して、同ドメインが破産管財人の手によって処分された場合、どうするのか?

286  うらやましすぎるとき。
  Date: 2000-09-08 (Fri)

「PDA JAPAN」に下記のようなタイトルが踊っていた。

■「カラーのCLIE 誤配送! ユーザー検証、第1号リポートだ!」

う〜、うらやましすぎる。

287  PC雑誌にてのひらがいっぱい!
  Date: 2000-09-08 (Fri)

 現在発売中の「週刊アスキー」の表紙では、タレントの真中瞳さんが、PocketPC片手に微笑んでいるが、その写真の真下にはドドーンと、「ソニーとパームの新製品もバッチリ解説!パームOS徹底活用術」の大きな文字が踊っている。そしてページをめくると、P.30-35の巻頭カラーで同記事が読める。あらゆる角度からパームのことを詳細に解説したこの記事の作者(文)の名前には心当たりが!まさか、この人は…?!

 他にも同雑誌には、P.14に「m100」の1面広告が出ている。「あなたに、きっとお似合いです〜フェイスが自由に変えられるm100、グッと身近になって新登場!」のコピーがついている。

 ところで、「ミニ定期便284 嬉しいサブリミナル?」で触れた「ASAHIパソコンに「iPAL」が出ているらしい」という情報は、今日、機長が同雑誌を購入することが出来て確認した。

 同誌P.98-99の「クラブインターネット〜iモード対応をうたうポータルサイト 果たして使い勝手は…」という記事の中に出てくる、携帯電話の液晶画面に映る「My Yahoo!」のポータルサイトのスクリーンショット(3)と、それをデスクトップMACのブラウザから見たスクリーンショット(4)に、それぞれバッチリと、「iPAL」の名前がトップで出ていた。ををを!Palmとは関係ない記事だが、これは嬉しいぞ。

 …とか思ってたら、この(雑誌の写真に写っている)携帯の持ち主からもメールをいただいた。別に意図的じゃなかったが、この方は「パーム航空」の時代からの読者だそうで、たまたま映ったものがそのまま雑誌誌面に載ってしまったというのが真相らしい。PC雑誌の編集部の方に読んでいただけるなんて、本当に光栄だ!

 さて、この「ASAHIパソコン」(9/15号)では、P.5-6の「CLIE」見開き広告も出ている。「PDA style」での購入方法をそのまま広告にしているのが、とっても「らしい」。さらに、P.24-26の「コンピュータ ピープル」というインタビューページでは、2つあるインタビューの1つをPocketPCを片手に微笑むMicrosoft副社長に、2つ目を我らがパーム界のアートな巨匠・林裕峰さんのインタビューに充てている。なんとも言えないバランス感覚。さらに、さらに、P.44-45には「モバイルコンピューティング〜集中連載「パームってこういうモノだったんか講座@」」が載っている。ウインドウズCEマシンで20秒かかる「住所録の呼び出し」がパームならわずか5秒という事実を解説する連続写真と、「パームは中村俊輔だ!?」という章タイトルに笑った。なかなかイイ感じだ。

 それにしても、一般PC雑誌のパームの進出ぶりが凄い!

288  待っていた!
  Date: 2000-09-08 (Fri)

 CLIE&m100発売の日に、素晴らしいニュースが届いた。

 TSMカラー版の発表!

 機長がPalmOS史上最高のゲームの一つだと信じている、しゃあみんさん作の音ゲー「TapStepMusic」のカラー版がリリースされるらしいのだ!長らく待ち望んだ夢の発表に今、機長はとっても興奮している!とにかく、期待の一本だ。

TapStepMusicカラー

289  Palm陣営の潰し方
  Date: 2000-09-10 (Sun)

 CLIEが飛び出し、m100がリリースされ、TRGpro日本語版が市場に登場した昨日、電気街ではどこもかしこもPalm一色に染まったことだろう。そんな中、機長は何をしていたのかというと、自宅にCLIE(カラー!)が到着したにも関わらず、箱を開けることもなくほったらかしにしていた。なぜか?…久々のお休みで気を許し過ぎたのか、熱を出して寝ていたのだ。う〜ん、世間のPalm熱にうなされたか?

 さて、そんな状況だったもので、このiPALも更新せず、夜にはウェブの巡回さえしていなかったので、今朝になって昨日の「日本全国Palm祭り」の様子をウェブで確認している機長だ。

あ、このiPALも、昨日は更新ゼロだったにもかかわらず、いつの間にか80,000を超えてる!感謝。

 そんなPalmフィーバーの中、面白い文章を見つけた。いつも異色の観点からPalmを見つめている名コラム(更新回数が少ないのがたまにキズだが、その内容のレベルを落とすぐらいなら今のペースで十分!)である「Focus of Internet」だ。

 今回は「モバイル店ではPalm圧勝?」というタイトルで、「電器店店頭のデモ機のバッテリ問題」から、今後のPDA市場を予測している。なかなか面白い観点だ。

 なるほど。Pocket PCやZaurusが今後、Palmに負けじと、様々なマルチメディア機能を搭載し、美しい液晶をのっけてきて、それを金やシガラミにモノを言わせて雑誌等のレビューで絶賛しても、これだけPalmマシンが市場に溢れてしまうと、店頭デモ機のバッテリ寿命で底の浅さ(凄い機能と引き換えにバッテリ切れがしょっちゅう起きてしまう!)が露呈してしまうのか?それはつらいな。

 こうなったら、反Palm陣営としては、店頭デモ機のバッテリをできる限り頻繁に交換して、あるいは、コンセントからの直電源でごまかすよう、全国の電器店に指導して、なんとかバッテリ方面の弱さを隠すべきだろう。そうすれば、店頭デモ機で騙されて、例えばCLIEの薄暗いカラー液晶(バッテリ消費を押さえて小型匡体にするために、ああなったのだよ)よりも綺麗なPocektPCやZaurusに走るコンシューマ消費者層が増えるはずだ。反Palm陣営の皆さんはがんばって欲しい。

290  アンデス山中の潜水艦
  Date: 2000-09-10 (Sun)

 かつて、歴史家(?)グラハム・ハンコックの本で、古代エジプトの地下遺跡から見つかった巨大船の話を読んだことがある。ハンコックは、この船を理由に古代エジプト地域には大量の水が溢れていたことを証明しようとしていたが、この地下遺跡から見つかった船には、もしかしたらそれ以外の理由があったのかもしれない!と思わせるニュースを見つけた。

 「そこまでやるか! 麻薬密輸に潜水艦=コロンビア」という時事通信社の記事は、麻薬組織がコカイン密輸のために密かに、秘密基地で潜水艦を作っていた、という事実だけでも凄い。

 だが、この記事を読みすすめると、なんとこの秘密基地、コロンビアの首都ボゴタという街から約30キロ離れたアンデス山中だったという。つまり、現地警察とアメリカ麻薬取締官が、アンデス山中にある麻薬組織のアジトを急襲したところ、完成すれば最高時速10ノット、最高100Mまで潜ることの出来る未完成の潜水艦と、スペイン語の訳文がついたロシア語の説明書が見つかったというのだ。こりゃあ、驚くわな。

 アンデス山中で見つかった潜水艦というのは、その使用目的はともかく、なんかシャレている。キリマンジャロの山頂近くで見つかったヒョウのミイラの話から「キリマンジャロの雪」という小説を書いたヘミングウェイだって、興味を持ってくれそうなロマンがある。そんな訳で、思わず、エジプトの地下遺跡から見つかった巨大船のことを思い出してしまった機長だ。

291  JALという名のもとに
  Date: 2000-09-10 (Sun)

 ドメイン問題は難しい。そんなニュースを見つけた。

■ネットアドレス訴訟で日航“敗訴”=登録男性の名前が「JAL」

 この時事通信社の記事タイトルにオチがすでに書いてあるが、日本航空が<www.JAL.com>を占有している米国人男性グループをWPO(世界知的所有権機構)に訴えたところ、被告側の男性グループの頭文字3つが、まさに「JAL」だっただめに、「悪意を持ってアドレスを登録したのではない」という被告の主張を取り上げ、日航側の主張を取り下げたというニュースだ。

 う〜ん、難しいぞ、ドメイン問題!

 ちなみに、ドメイン問題といえば、この「iPAL-NEXT」の親サイトである「パーム航空」の英語タイトル「Palm Air Line」というドメインを持つサイトはいまだに「Coming Soon!」のままだ。う〜ん、どうなっているんだろう?やっぱり、機長の予測通りだったのだろうか?

292  地球温暖化が季語を変える!
  Date: 2000-09-10 (Sun)

 最近の日本国内での気象を見ていてもわかるように、地球規模の温暖化は、物凄い勢いで進んでいる。

 そんな昨今の気候の大規模な変化を受けて、ついに「日本俳句連盟」では、季語の大幅作新を行うよう、「全日本季語学会」に対して勧告した。…というようなニュースはまだ見当たらない。

 でも、そろそろマジで考え直さないと、俳句の季語がどんどん我々の生活感から遠ざかっていくような気がする。つーか、もともと、俳句そのものが離れてるか。ま、いいや。たまにはこんな記事もあるのが、iPAL-NEXだ。

293  ひとこと言いたい!
  Date: 2000-09-10 (Sun)

 大統領留守宅に侵入し“王侯生活”=洋酒飲み、各部屋で順番に就寝−南アというニュースによると、「国連ミレニアムサミット出席などのためニューヨークに滞在中のムベキ大統領の留守宅に、ホームレスの男(27)が入り込み、5日間にわたってぜいたくざんまいを続けていた」そうだ。すごいな〜、五日間かァ。

早く気付けよ!

294  CLIEの内気な赤外線〜CLIE第一報〜
  Date: 2000-09-10 (Sun)

 昨日我が家に到着したCLIE君だが、昨日は風邪のため、そして今日は別件でまだセットアップが済んでいない。そこで、こういう場合のPalmユーザの定番として、他のPalmマシンから赤外線通信でアプリを送ってみて様子を見る、という作業をしてみた。

 ところがだ!

 Palm IIIcの標準「赤外線通信」(「ホーム」〜「赤外線通信」)で、アプリをCLIE側に送ろうとすると、「赤外線は中断されました。本体の方向および位置を確認してください。」というダイアログが出て送信作業が止まってしまう。角度をいろいろ変えてみる。やっぱりダメだ!うぬぬぬぬ!さてはソニー、外部からのデータを簡単に入れないように妙なプロテクトでもかけたのか?と、思うしかない現状。

 こんな時は落ち着いて、ウェブサイトでも見るべし、しかも、CLIEのことならCLIE User Club!が一番だろうと、同サイト内の「クリクラ メインBBS」を覗いてみた。そしたらすでに同様の質問が出ていた。「赤外線が使えない」というスレッド(記事の固まり)の中に、同種の悩みおよび、その解決法法が出ていた。

 つまり、CLIEの赤外線はVAIOのそれと同様、非常に癖があるので、それぞれ自分で最適の距離や方向を探そう!というようなことが書いてある。

 そこで、機長はいろいろ試してみた。その結果、機長んちのCLIE君とPalm IIIc君との間の標準「赤外線通信」を使ったアプリの送信の場合…

【Palm IIIc→CLIEの場合】
その間の距離が30cm以内の場合、しばしば失敗する。
30〜40cmの場合、かなりの割合で成功する。
40cm以上の場合、方向さえ間違わなければほとんど成功する。

【CLIE→Palm IIIcの場合】
その間の距離がどんな場合でも、ほとんど成功する。

【送信するデータが名刺の場合】
これはどっちが起点となる送信でも、たいてい送れる。(でも、たまには失敗することもある)

【送信するデータが小さい場合】
ま、当たり前かも知れないが、送信するデータが小さい程、どんな場合でも成功する確率が高い。

【Palm IIIcをPalm Vxに変えてみた場合】
その結果は、だいたいPalm IIIcの場合と同じだった。

※Palm IIIc、Palm Vx、およびCLIEはいずれも日本語版。

…と言うわけで、結論としては、名刺以外のデータを他のPalmOSマシンからCLIEに赤外線送信する場合は、CLIEの赤外線感知システムがかなりシビアらしく、できるだけ距離を離してやらないと送信に失敗することがあるらしい。でも、CLIEから他のPalmOSマシンへの送信は問題なくできるようだ。気をつけよう。

 ちなみに、CLIEのサポートページにも同様のFAQはあるのだが、距離を「10cm〜20cmの範囲内にします」と書いてある。う〜む、いろいろ固体差はあるだろうから、なんとも言えないが、我が家のCLIE君は、赤外線受信に関する限り、かなり「内気」に出てきているらしい。

カラクリ

295  m100も赤外線は内気?
  Date: 2000-09-10 (Sun)

 「ミニ定期便294 CLIEの内気な赤外線〜CLIE第一報〜」で、CLIEのシビアすぎる赤外線について書いたばかりだが、この問題について、西海岸在住プログラマのあらいぐまさんから、下記のようなメールを貰った。

「赤外線の問題ですが、CLIEだけの問題じゃなくてm100でも結構おこります。IIIcとm100は赤外線が強いので、弱い機種(CLIEを含む)と通信をさせる場合、機長さんの書いてられるとおり30cm以上はなす方が良い様です。
ぼくはIIIc以降のリファレンス回路の問題かOS3.5の問題、
もしくはその複合とおもっています。
友人はCLIEを手に持ちながらやると成功の確率がたかいみたいといってました。
でも、ほんとかどうかはわかりません。わらい。」


…だそうだ。「ほんとうかどうか」はわからないそうだが(笑)。

なお、別の投稿者からも「Palm IIIcでもロットによって、その種の問題が確認されたことがある」という連絡を貰った。(おかげさまで、機長んちのIIIcは問題ないが…)

赤外線問題の今後に注目だ。出来ればOSアップデータのようなソフトウェア的な対応で問題が解決してくれることを望む。

あらいぐま"

296  まず読むべし!〜CLIE第二報〜
  Date: 2000-09-11 (Mon)

 クリクラ!に、CLIEを購入した人たちへの注意書き(Attentions!)が出ている。同サイトのページ最上段。

<CLIEを購入したすべての人へ>
<CLIEが初のパームの方へ>
<CLIEをPDA Styleで購入した方へ>
<掲示板をご利用に当たって>


…以上、4点について、これまでたくさん寄せられた質問をもとに、いくつかのCLIE基礎知識をまとめてくれている。CLIEについての疑問など感じた人は、まずこれを読んでから行動しよう。

でも、実は、このクリクラ!のAttention!を読む前に、ココを読むべし!

クリクラ!

297  死せるドイル
  Date: 2000-09-11 (Mon)

 「死せる孔明、生ける仲達を走らす」という言葉がある。三国志最大の知将・諸葛孔明が生前に巡らした謀によって、その死後にライバル武将・司馬懿仲達を混乱に陥れた、という三国志演義の名場面を描写した言葉だ。

 さて、今回のニュースは、「バスカーヴィル家の犬」は盗作?=ドイルに原作者毒殺疑惑も−英研究家という、推理作家の巨匠コナン・ドイルの代表作のひとつである「『バスカーヴィル家の犬』が盗作であり、ドイルがこの原作者を毒殺した疑い」があるという、とんでもない研究結果を発表したドイル研究家のニュースだ。

 もしもこれが本当ならそれはそれで凄いのだが、もしもこれが、生前のドイルが仕組んだトリックだとしたら…、ちょっと楽しい。(でも、真相は、このドイル研究家の妄想、あるいは創作という気がしなくもない。さて、どうだろう?)

298  カラクリの液晶〜CLIE第三報〜
  Date: 2000-09-11 (Mon)

 何かと話題のカラクリ(PEG-S500C/D:そう、カラー版のCLIEだ)について。

 ちまたで言われているように、カラー液晶は暗い。しかも、Palm IIIcのソレに比べると貧弱なカラー表示だ。でも、カラクリの筐体は恐ろしいほどに小さい。これまでに何度もここに書いてきたように、これだけのことだ。

 より美しいカラー液晶が欲しければPalm IIIcのアメリカンサイズの筐体で我慢するか、ザウルスやPocketPCのバッテリ浪費し放題マシンを買えばいい。でも、とにかくバッテリ消費も少なくて、とにかく小さな筐体を!というなら、カラクリを買うしかない。そう、現在、そういうマシンは、このカラクリしか存在しないのだ。

 機長がカラクリを買った理由は、1つには地図をカラーで見られるマシンが欲しかったこと。そして、とにかく小さな筐体のマシンが欲しかったこと。この2つの理由による。SONY社だから「もっと上を目指して欲しかった」という気持ちはまったく同感だが、その結果、大きな筐体やバッテリ食いまくりマシンになってしまうことには反対だ。そういう意味で、カラクリはカラクリなりにPalmの思想に沿ったマシンだと思っている。

 なお、さんざん「どこにあるんだ〜?!」と、いろんなところで言われるカラクリのバックライトだが、暗闇でパワーボタンを押し続ければ、すぐにそれは認識できる。真っ暗闇で最初はまったく見えなかったカラクリの液晶がホワっと輝いて、文字を認識することが出来るようになる。カラクリとはそういうマシンだ。明るいところでバックライトがハッキリと認識できるところまで光らせて、バッテリを浪費しないところなんかまさにPalmしてると思う。

 実際、Palm自体の液晶はモノクロであれなんであれ、ザウルスやPocketPCに負けている。でも、それで文句を言う者はいない。なぜなら、多くのユーザがPDAは「文字が読み取れれば十分!」と思っているからだ。結局は、自分が何のために使うか?でマシンを決めればいい。それだけのことだと思う。

 ただし、もしも今後、カラクリよりも筐体が小さくて、カラー液晶の奇キレイな、そしてバッテリの持ちに気を使う必要のないマシンが現れたら…機長はたぶん買い替えるだろう。

カラクリ

299  SONYの言い分
  Date: 2000-09-12 (Tue)

 「ミニ定期便298 カラクリの液晶〜CLIE第三報〜」で触れた、話題のカラクリ液晶について、SONYさん自身がコメントしている。

■[PEG-S500C]液晶の明るさとバックライトについて

 まあまあ、いろいろ異論もあるだろうが、機長としては「半透過型カラー液晶の特性として、消費電力が低く、モノクロ液晶の機種とほぼ同等のバッテリー持続時間を得ることができるということと、小型軽量化も実現」というコメントが、一番印象的だ。これを一言でまとめると、こうなる。

 このサイズで、このバッテリ消費量では、ここまでが限界!
 だって、他にはこんなマシン、まだないでしょ?


…ということかな。

なお、そんなカラクリの液晶にも使えるというソフト「SamplePat」を、福本修仁さんがリリースした。まだ未使用だが、どれほどの効果があるのか、楽しみだ。

samplepat

※両ニュースとも、クリクラ!より。

300  CLIEのサイズ〜CLIE第四報〜
  Date: 2000-09-12 (Tue)

 いろいろあって、いまだ母艦との接続(そしてセットアップ)が出来ていない機長は、意味もなくCLIEを触りまくっている。今日はそんなCLIE触りまくりの感想について。

 まずは筐体サイズについて

 機長の友人の一人が「CLIEは小さすぎる!」と言っていた。いわく「持ちづらい」、いわく「落としそう」…。

 さて、機長の感想はというと、まさにピッタリサイズだ。では、機長の手のひらはどのくらいのサイズなのかというと、かなり小さい。「手のひらのサイズ比べ」という競技がこの世の中に存在するとしたら、かなりの率で女性陣にも負けそうなほど、機長の手のひらは小さい。そんな機長の手のひらサイズにピッタリなのだから、標準以上のサイズを持つ日本人男性には、場合によっては「小さすぎる!」と感じることがあるのかもしれない。

 前に銀座のイベントで開発者の一人・清水博幸さんは、「これまでのPalmはすべてアメリカ人の手のひらサイズだったので、このCLIEは初めて日本人サイズの手のひらに合せて作りました!」と語っていた。では、「あなたの言う日本人サイズとはどれくらいですか?」と尋ねると、彼は自分の手のひらを広げて見せてくれた。それは、機長の手のひらに似て、ちっちゃかった。

 というわけで、CLIEは日本人の、しかも比較的小さな手のひら用に出来ているように思われる。そんなの逆差別じゃないか?と思うのは勝手だが、実は、もっと大きな手のひらにはアメリカンサイズのPalmがピッタリする。CLIEはPalmOSマシンの新参者である以上、これまでのPalmのマネをする必要はなかった。だから小さなマシンを作った、と言える。

 さて、続いては、ジョグダイヤルの位置について。これについても、機長の友人たちの間でも賛否がある。「いい位置にある!」という人と「変な位置だ!」という人の2種類に分かれる。で、今度もまた「手のひらサイズの問題」かというと、どうやらそれだけではないようだ。

 ※便宜上、以下の解説は「右利き」を基準にお話する。

 これまでPalmを、左手で「背後から左右に包み込むように握っていた人」(例:画像)と、左手で「上下ボタンを操作しやすいように、筐体の下部だけを左側から包み込むように握っていた人」(例:イメージとしては、名刺を送る時に住所録ボタンに左手親指を置いた姿勢を想像してもらうといい!)で、その感想が大きく変わることに気づいた。

 「背後から左右に包み込む派」は、もともと上下ボタンをスタイラスの守備範囲と割り切っていたので、筐体の前面に指はほとんどかかっていない。左手を使って、裏面と側面だけでしっかりと筐体を握っていた。で、この派の場合、そのまま親指をスルスルと数ミリ動かすだけでジョグダイヤルに届くはずだ。機長の場合、左手のひらの中心部(ちょうど生命線の末端が通過する谷のような部分)にCLIEの左下角部分が食い込んだ位置で安定させると、その脇でピンと伸ばした親指の腹がちょうどジョグダイヤルに当るようになっている。そう!この「背後から左右に包み込む派」にとって、ジョグダイヤルの位置は、かなり理想的なポジションにある。(手のひらのサイズによっては異論もあろうが…)

 一方、「筐体の下部だけを左側から包み込む」派は、上下ボタンは左手親指の守備範囲だったせいもあって、左手親指だけが筐体の前面に残っている。その結果、ほとんど筐体の下部だけで筐体の重量を支えていた恰好になる。この派の場合、現在のCLIEのジョグダイヤルの位置は、かなり途方もない位置にある。これはある種、仕方がないかもしれない。これまでの既成Palmでは、筐体の上部に、パワーボタンとコントラストボタンぐらいしか機能ボタンがついていなかったので、そっち方面に指を伸ばす習慣がこの派の人々にはなかったのである。彼らに罪はない。う〜ん、あえて何とかするというなら、彼らのためには、ジョグダイヤルをもっと筐体の下部に持ってくるか、上下ボタンから指を開放してやるためにジョグダイヤルで上下ボタンの全機能を代行してやらなければならない。将来はともかく、今のところはこれは難しい。(そのうち、誰かがソフトウェア的に代行してくれそうな気もしているが…)

 そんな訳で、ジョグダイヤルの位置については、大きく分けて2つの意見を聞いた。もちろん、他の意見もあるだろう。たとえば、「左利き」の人!

 本来なら、左利きの人のためには、右上にジョグダイヤルをつけてあげるべきだ。つまり、左右両タイプのマシンをリリースする必要がある。でも、左利きを差別するわけじゃないが、生産効率上、なかなか難しい選択肢だろう。そこで、CLIE開発チームでは、左利きの人で「背後から左右に包み込む派」の場合には、ちょうど右手の人差し指でも操作できるように、ジョグダイヤルの位置を想定しているのだと聞いた。この辺の智恵は、SONYの携帯電話についているジョグダイヤルに関するデータの蓄積でわかっていたのだという。ジョグダイヤルを左上につけておけば、携帯電話の場合は、右利きでも右手人差し指で操作する場合があるそうで、いわんや左利きをや、という訳だ。なるほど。

 …と、「筐体サイズ」と「ジョグダイヤルの位置」だけでずいぶん長々と書いてしまった。実はまだ続きがあるのだが、それはまた改めて。

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