ミニ定期便 Back Number
倉庫068

iPAL1341 1ドル増
  Date: 2001-06-29 (Fri)

 赤字でも1ドル増!
 
 「PAL1329 彼らからの返事。」でも紹介したように、Carlオジサンとその会社(Palm社)にとってもっとも長い一日だった6月26日、CarlオジサンのTECHXNYにおける基調講演と、同社の第4四半期決算の発表を経た同社の株価は、以下のように動いた。
 


 およそ1ドルの値上がり!エンタープライズ市場にさらなる足掛かりを作るための戦略の発表は、ひとまず市場から好意的に受け取られたらしい。
 
■パーム,第4四半期決算が4億ドル近い赤字に(ZDNet/エンタープライズ)

 さて、同社第4四半期決算の方だが、3億9200万ドル(1株当たり69セント)の損失を計上したそうだ。
 
 

iPAL1342 明和電機がPalm de COOLを買収か…?!
  Date: 2001-06-30 (Sat)

 …というのは大嘘で、Palm de COOL!の記事(ビバ!明和電機)によると、某雑誌のインタビューで明和電機の土佐信道社長が「"Palm de COOL!"を「プライベートでは殆どこれしか見ません」と断言して紹介」したそうだ。それだけなんだけど、なんか両者のマッチングがとても心地よかったので。
 

iPAL1343 独自性と互換性のハザマで。
  Date: 2001-06-30 (Sat)

■01/06/29のひとりごと 『Palmなもんを作る人達って』(えんすぅ〜ぱぁむ!)

 もともとWindowsCEユーザーだったたかゆきえさんがPalmOSプラットフォームに発している警鐘は傾聴するに値する。いわく…
 
「でもこれからPalmが進化する場合の心配は,CEの様にOSの違いや,CPUの違いでインストールできないソフトが増えない様にしてもらう事ですね.CE買う時や買ってから真っ先に気に掛かるのが,この事だと思います.ある人は愕然とするでしょうね.だって最新のOSで最速のCPUなのに使えるオンラインソフトが少ない事に気付いちゃった時には...ねぇ...(T_T)」

 もちろん、PalmOSプラットフォームがここまで拡大してくると、各社それぞれの独自性を出さざるをえないのはわかる。でも、すでに拡張スロットだけでも、SDカード、Springboard、メモリースティック…など、その独自性は高まっている。そこにさらにソフトウェアまで機種を選び始めたら、PalmOSはPalmOS最大の素晴らしさのひとつを失ってしまう!
 
 つまり、PalmOSソフトウェアは簡単に作れる!そして、PalmOSデバイスなら、どのマシンでも使える!だからこそPalmOSには星の数ほどのソフトウェアが存在し、それらをユーザーが思い思いにインストールするだけで、まさに「自分だけの」マシンが作れる!
 
 今後、PocketPCやザウルスが、Palmの長所をマネてキビキビとした操作性やシンプルなユーザーインターフェースをどんどん取り入れたり、とにかくCPUを積み込んで使える機能から使わないけど派手な機能までなんでもかんでも積み込んだとしても、絶対に彼らがPalmOSデバイスに勝てない要素のひとつが、間違いなくこれだと思う。もちろん、かつてはPalmOSにはもっと素晴らしい独自性が存在していたようにも思うが、それらはすでにPalmOSだけの魅力ではなくなってきている。他社だってどんどん進化しているのだ。(あるいは、PalmOSデバイスのいいところをどんどんパクってきているのだ!)
 
 だからこそ、ソフトウェアの互換性とソフトウェアの開発環境の簡便性だけは守り通して欲しい、と機長は切に思う。それこそがPalmOSプラットフォームにおける「コントロールタワー」の仕事だし、(日本法人の、というよりアメリカ本社の)Palm社にとって、もっとも重要な仕事だと思うからだ。



※iPAL-NEXTが86万アクセスを達成!ほんとうにいつもいつも感謝の念でイッパイイッパイだ。うん?

iPAL1344 すっかり忘れてた!
  Date: 2001-07-01 (Sun)

 機長は昨年末、ずっと使っていたテレビが故障したタイミングで、ちょうどBSデジタル放送も始まるというので、電機量販店でデジタルテレビの購入について相談してみたら、今すぐは手に入りませんよ、入荷待ちになりますよ、と言われた。で、結局は普通のテレビを買ったのだが、あれから半年以上たって、そのことをすっかり忘れていた。そしたら、こんなことになっていた。
 
■デジタルテレビが普及しない理由(ZDNN)



 いや〜、エライことになってるな〜。確かに昨年末の時点では凄い勢いで売れていたらしいことが、上のグラフでもわかるのだが、それ以降の状況は惨憺たるものだ。とくに、日本では春先というのは入学・就職シーズンであり、引越で大型電化製品を買い替えるチャンスのひとつだと思うのだが、今年の4月の出荷状況は2万台!これはいくらなんでもって数字だろうと思う。しかも、販売台数じゃなく出荷台数でだ!
 
 記事を読むと、「メーカーの側から言わせてもらうと,放送内容をもっとよくしてもらいたいというのが本音」なんてコメントも出ているが、これだけ売れないと広告収入が上がらない。すると番組予算がない。ロクな番組が作れない。そのため見たい番組がないので買いたくない。…という悪循環に陥っているのでは?と更なる心配をしてしまう。どうなんだろう?…いかんせん受像機を持っていないので、確かめようもない。
 
 なんだか、仏(ハード)を作っても魂(ソフト)が伴わない。あるいは、魂(ソフト)のあてもなく仏(ハード)を作ってしまう、古典的お役所体質を思い出してしまった。
 

iPAL1345 どんな魂を入れるのか?
  Date: 2001-07-01 (Sun)

■TECHXNY総括:斜陽のデスクトップPC,未来はワイヤレスモバイルに(1)(ZDNN)
■TECHXNY総括:斜陽のデスクトップPC,未来はワイヤレスモバイルに(2)(ZDNN)

 記事内容は、記事タイトルほど悲観した内容ではない。PCのこれからを語りつつ、その過渡期だからこそ停滞しているのだ、という結論に至っている。
 
 ポイントはやっぱり「ワイヤレス」だと言っている。
 
「せっかくあらゆる場面でワイヤレスで自由にネットに接続できる環境が整っても,バッテリライフが短くては意味の半分はなくなってしまう。電源コードをつながなければならないのなら,ワイヤの数は2から1へと減るだけで,ワイヤ“レス”"ではないではないか」
 
 モバイル向けプロセッサ「Crusoe」で話題を呼んだTransmeta社の上級副社長のJim Chapmanさんによる「ワイヤレス」に関するコメントは、なかなか気が利いているし、Palmというモバイル命のマシンを使っていると、とてもうなづける内容だ。確かに、バッテリがつらいと、ワイヤレスったって砂上の楼閣に終わる。
 
 続いて登場したソニー・モバイル・ネットワーク・カンパニーのプレジデントである島田啓一郎さんは、Bluetoothをワイヤレス系のメインストリームとして選択しているPalm陣営にとって興味深いコメントも発している。
 
「機器間接続はBluetoothを使うことで合意している。その部分では間違いなく普及するはず」
「家庭内は802.11aをオファーしていく。映像を楽しんでもらうためには802.11aの帯域が必須だから」


 「iPAL1344 すっかり忘れてた!」で紹介したデジタルテレビの例じゃないが、下記の文章も大変重要なことだと思う。

「PCを核にネットワークでさまざまなデジタルデバイスが接続され,新しい使い方を提案していくという考え方は,現在のPC業界の流行でもある。しかし,単に繋がるだけでは,そこでストップしてしまう。そこで何をやろうとしているのか,きちんと意図して物事を進めることの重要性」

 このことは、ハンドヘルドマシンの分野でも痛感することがある。派手な機能追加はコンシューマーに一時的な価値(他人に見せびらかすことが出来る!)を追加してくれるが、本当に価値が出るのは、それが「日常的に必要な何か!」を提供してくれるかどうかだと思う。これからPCやモバイルコンピューティングの世界では、更なる技術開発は進むだろうが、仏(ハード)を作っても魂(ソフト)が入っていなければ、それはただの「木彫りの土産物」になってしまう。このことは、理論的にはとっても簡単なことだが意外と忘れがちなことだったりする。デスクトップパソコンをデザイン的な魅力以外で買い替えたいと最近思わない理由のひとつは、実はこれだったりする。

 あ、そうそう、誤解を招かないために言っておけば、「開発」の際には「魂」を無視した「仏」作りも、しばしば有意義なことだと思う。予想外の「仏」から予想外の「魂」が生まれることもあるから。でも、「販売」の際には「魂」のことを注意深く考えておかないと、「仏」そのものの有り難さを失ってしまうことがある、という話だ。…あれ、そんな話だっけ?…ま、いいか。


iPAL1346 5月期のシェアでPalm社、思いっきり復活!
  Date: 2001-07-01 (Sun)

 Palmユーザーにとってはとくに、ホッとすべきニュースが登場したが、まだ日本語訳が出ていないようなので、機長訳だけど掲載しておく。週明けぐらいにはZDNetやCNETにも日本語訳が登場するのではないかと思う。

■Palm regains grip on handheld market(CNET)

 …記事タイトルはまさに「Palm社は再びハンドヘルド市場を支配し始めた!」てなところだろうか?ここ最近のPalm社によるキャッシュ不足をきっかけに、PocketPC陣営に言いたい放題を言われるがままだったPalm陣営にとっては、ようやく一息つける数字だと言える。

NPDのアナリストであるStephen Bakerさんは、m500はそれほどでもなかったが、m505がとにかく馬鹿売れしたおかげで、5月の小売り市場でPalm社は70%近いシェアに回復した。これは昨年9月以来の数字だった。つまり、5月の小売店での販売台数でPalm社のマシンは、ハンドヘルドデバイス全体の中で69.4%も売れた。これは、前月である4月期の62.1%から7.3%もシェアを上げている。Bakerはこの結果を受けて、m505はキラーマシンだ!と言いきっている」

 …「NPD」とは、アメリカを代表する市場調査会社のひとつ。確かに70%近いシェアというのは、昨年あたりまでのPalm社のデフォルトシェアと言える。同社キャッシュ危機の原因のひとつでもあった「m50X」シリーズの発表のフライングと発売の遅れが解消されて、同社幹部たちが言い続けてきたように、ようやく市場は普段通りの動きに戻ったとも言える。逆に言えば、同シリーズの発表フライングと発売の遅れさえなければ、もうちょっと危機はゆるやかなものになったはずだとも言える。
 
 …Bakerさんによって「キラーマシンだ」と言われたm505が売れた理由はカラー液晶だったから、というのは事実だが、同時に同系モノクロマシンであるPalm Vxが非常に安い値段で手に入る時期にSDカードスロットやいまだ本格化していないWebClippingの標準化をおもな改良点とするだけのモノクロマシンm500が売れるのは至難の業だとも言える。
 
「Handspring社は、前月の19.2%から15.3%とシェアこそ落としたが、定番の2位ポジションをキープした」

 …前月とはまさに「Visor Edge」が売れまくったシーズンであり、その頃からPalm社との異常なまでの値引き競争を続けたとは言え、順当な数字ではないだろうか?

「Hewlett-Packard社は、前月の5.4%から6.1%にシェアを上げて、Casio社を抜いて3位にのし上がった。そのCasio社は、前月の5.6%から4.1%にシェアを落として4位に転落した。前月にiPaqを売りまくって3.6%のシェアを占めたCompaq社は早くもシェアを2.9%に落としたが5位を堅持した」

 …3〜5位にはPocketPC陣営の企業が並んでいる。この3社の合計を見ると、4月期の13.9%から5月期には13.1%に微減している。この時期にまさに「PocketPCのようなハイエンドマシンを出さないから売れない!」と声高に叫んでいた同陣営の勢いとは何だったのだろう?…その素朴な疑問については次のブロックで語られている。

「しかし、Bakerはこれらの数字が現状のハンドヘルド世界を忠実に反映しているとは思わないと述べている。理由の1は、これらの数値が小売り市場のシェアであるため、Compaqの場合、5月にiPaqを売りまくった企業向けセールスや直接販売の数値がここには含まれていない。さらに、SONY社の新型CLIE(PEG-N710C)がまだ市場に潤沢に出回る前の数値だからだという。SONYの売れ行きは6月の数値を待たなければわからないだろうとBakerさんは語っている」

 …なるほど。これまでのPocketPC陣営が発表するデータが「出荷台数」なのに比べて、今回の数値は「小売店レベルの販売実数」なので、より正確な数字だと思ったが、企業にまとめて売ったりした場合の数字はここには含まれないのか?そして、直接販売も含まれないらしい。これは、ネットによる直接販売がそこそこ多そうなHandspring社の場合にも言えることだろうが…。
 
 …さらに、BakerさんはSONYの販売台数についてはこれからの数値を注目すべきだと書いている。確かに楽しみだ。6月のPEG-N710C、7月のPEG-N610C/S、N610C/V、S320という同社のアメリカでは初めてとも言える本格的な攻勢がどのような影響を与えるのか?とっても注目したい!

「全体的に見れば、ハンドヘルドの販売台数は、昨年5月よりも78%上昇したが、収益的には55%しか上がらなかった。これは過剰な値下げ戦争の結果だろう。さらに、昨年5月には平均303ドルだったハンドヘルドデバイス1台当たりの単価が、今年の5月には264ドルまで落ちている」

 …異常なまでの「値下げ戦争」というのは、合計で84.7%ものシェアを持っている業界1〜2位のPalm社とHandspring社のバトルゆえに、やはりとても大きな影を落としているらしい。

「今週の初めにPalm社は、5月の猛烈なセールスのおかげで最新四半期は予想以上に少なめの損失で終わったと報告したが、同時にPalmの重役達は、3〜4月の急激な落ち込みの後で、5月の販売水準は2月レベルまで戻ってきたと語っていた」

 …何はともあれ、おめでとう!と言いたい。これで少なくともPocketPC陣営に言いたい放題を言わせることはなくなるだろう。だが、機長としては健全なプラットフォームの発展のためにもPalm社のハードウェア部門とソフトウェア部門の分社化への動きは怠るべきではないだろうと考えている。
 

iPAL1347 ひとまず、いっせんまん。
  Date: 2001-07-02 (Mon)

 なかなかチャンスがなかったので、ちょうどいい区切りだと思う。
 
 ありがとう! と言っておく。
 
 …さて、なんの話かというと、これだ!
 
■1000万アクセス達成!(Palmfan)

 機長はこの事実を、とあるメーリングリストの文章で知ったのだが、Palmfanの最下段にあるHit数表示を確認すると、確かに7月1日の24時頃に「10,000,000」を越えていた。

 これ、どう考えたって凄いことだよ。日本の人口考えてみようよ。1億数千万人だよ。そんな中での1000万アクセスだ。こりゃもう、とんでもないことだ!
 
1997.05.16 Pilot/PalmPilot Fan開設
1998.06.01 Palmfanに改称。ドメインも取得してグランドオープン。
1998.08.15 FPalmと共催した「Palmware&Goodz CONTEST」開始
1998.09.14 100万アクセス達成
1998.11.27 椎間板ヘルニアのため更新休止(〜99.01.13に復活)

 …と、初期のPalmfanの歴史をいくつか並べてみたが、入院のため1ヶ月間強休んだ98年末を除けば、およそ4年間にわたって、ほぼ休むことなく日々の更新が続けられてきたことになる。しかも、彼のサイトの守備範囲はPalm全般に渡っており、ほんとに気が遠くなるような量の更新が続けられてきたことになる。「暮らしを見つめるライオン」という言葉があるが、ほとんど「Palmを見つめるPalmfan」てなもんで、実際、世界的にもこれだけの長期に渡って、第一線でPalmを見守り続けてきたサイトは類をみない。
 
 そして、サイト運営という同業者として言わせてもらえば、彼がサイトでニュースを書く際に見せるその絶妙なバランス感覚は、余人には真似の出来ない切れ味を持っている。正直、パーム航空やiPAL-NEXTで機長が「ずぶんと偏ったコラム」を書いたり出来るのも、実は彼の存在があってこそ、というところがある。ひとことで言えば、機長はずっと彼に甘えてきたところさえある。そんなPalmfan主宰のM.Hiroseであるが、おなじみひとりごと」では、とってもお茶目な面も見せてくれる。
 
 これからも頑張ってもらいたい!だからもう一度言う。
 
 ありがとう!>Palmfan
 
 期間限定モノではあるが、こんなものも作ってみた!
 


 ひとまず。  (C)Palmfan


iPAL1348 強そう、っていうか…
  Date: 2001-07-02 (Mon)

■英語教育のために阪神は改名を(asahi.com)

 この記事によると、辞書研究会(三省堂主催)「複数形のsは、無声音の後なら「ス」だが、有声音につくと「ズ」と濁る。この中学英語の基本が、日本のメディアでは無視されている」という話が出たそうだ。

それによると…

「マリナー
「ジャイアン
「ドラゴン」」

×「ヤンキー」→「ヤンキー
×「タイガー」→「タイガー

…なんだそうだ。英語って難しいね。でも、「タイガー」って!


iPAL1349 どっちもアリで。
  Date: 2001-07-02 (Mon)

■<世論調査>小泉内閣支持84%、高止まり 自民党支持率も上昇(毎日新聞)

 小泉内閣の支持率が出るたびに、しばしば「第二次世界大戦前の大政翼賛会の話」が持ちだされることがある。だから小泉内閣は危険なんだ、と。それはそれで、そんなに間違っちゃいないのかもしれないけど、そんな話を持ちだされたおかげで、機長はひとつ気がついたことがある。それは…、
 
 そうか!日本って、いわゆる「革命」をやってない国なんだな、ってこと。王様の横暴にムカついて国民が総決起して王宮を焼き打ちにしたり、王様を断頭台に送り込むなんて歴史は我々の教科書には載ってない。だから、異常なくらいに高い支持率って言うと、我々は第二次大戦前の哀しい悲劇ぐらいしか思い出さないんだな、って。
 
 とは言え「革命」が悲劇じゃなくてラブロマンスかって言うと、実はそんなこともなくて、たいていは悲劇か喜劇のどちらかで終わる。そーゆー意味じゃ、悲劇や喜劇が嫌いな人にとって、異常なくらいに高い支持率というのは、あまりラッキーワードじゃないというのはわかる。大勢の人が「YES!YES!」って言ってるんだから、それが突然「NO!」って答になったらものすごい悲劇か喜劇になるし、たとえ一時的に「YES!」って答が出たとしても、いつかは「NO!」って答が出るはずだから。
 
 そーゆー意味では、今回の小泉内閣とその支持の姿って、「革命」と呼ぶにはずいぶんお気軽ではあるが、幕末期の市民が行った異常な舞踏的ツアー行動である「ええじゃないか騒動」くらいの事件だったりはするのかな、と思う。さて、その答は悲劇となるのか、喜劇となるのか?ただし、これだけは言える。
 
 馬券を買ったレースは面白いが、買いそこねたレースは面白くない。だって、失敗しても胸も財布も傷まないから。
 

iPAL1350 学校でもPalm!
  Date: 2001-07-02 (Mon)

 PalmNINJA3号さんより久々に密書が届いた。密書というほどでもないが、Palmはこんなところにも使われているらしいぞ!
 
■特集 教育用コンピュータの考察−−東京都三鷹市の取り組み  校外学習はパームでGO!(NEW教育とコンピュータ)



 正直、こんな雑誌があるということすら知らなかったが、「NEW教育とコンピュータ」7月号(学習研究社)という雑誌の巻頭特集になっている!三鷹の子供たちは幸せだな〜!雑誌を買えば、CD-ROMに動画も入っているらしい。
 
 それはそうと、「コンピュータ」って、しばしば出版社系には嫌われる表記(普通は「コンピューター」)だけど、会社によってはアリなんだ〜?!これもちょっとだけお勉強になった。

iPAL1351 PalmでMacのモデムを使う。
  Date: 2001-07-02 (Mon)

 「新しもの好きのダウンロ〜ド」というMacintosh系フリーウェアやシェアウェアの総合デパートみたいなサイトで以下のようなソフトを見つけた。
 
■PalmMdm(〜PalmからMacのモデムでインターネット)

 まさに、そのサブタイトル通りのことを実行してくれるソフトだそうだ。うちのMacintoshのインターネットはISDN接続なので未試用だが、面白いソフトだ。
 

iPAL1352 戦士のために武器補給!
  Date: 2001-07-02 (Mon)

 ふふふPalm「2001.06.30  あなたなら、Palmを救える!」において、ふふふさんZDNNの記事「あなたならPalmを救える。その理由は……」に呼応するように、以下のような言葉を(珍しく)熱く語っていた。

そうです、あなたもPalmを救えるのです!

 そんなふふふさんの熱い思いに答えるように、(いや、絶対にそんな訳はないと思うが…)パームコンピューティング社のサイトに、「エクスパンション戦略についてのホワイトペーパー」と題して、檄文が次々とアップロードされた。
 
■成功への道程 - パーム社のエクスパンション戦略(PDF形式)

■Palm Computing が企業で採用される理由(PDF形式)

■PDA(携帯情報端末)ビジネスに求められる資質−企業は何を求めるか?(PDF形式)

■製品比較:Palm Computing ハンドヘルド VS Windows CE 3.0(PDF形式)

■モバイル情報管理のためのワイヤレス・エンタープライズアプリケーション〜開発オプションとビジネス上の決定要因(PDF形式)



 これらはすべて、そのままプリントアウトして上司や担当者に渡せば、なぜ企業がモバイル機器としてPalmを採用すべきなのか?が伝わるし、もっと効果的なのはこれらの資料を暗記して理論武装すれば、あなたはすぐさまPalm伝道師またはPalm戦士になれる。そういった文章だ。
 
 これらは「戦略」的な意味を持った文章なので、中には理性的であるよりも知謀的であることもある。(たとえば、「Palm Computing ハンドヘルド VS Windows CE 3.0」の文章なんかを読むと、敵陣営に関して意図的なコメントとして「不明」なんてのが並んでいたりする)だが、何よりも、セールスやエコノミー展開が多くの点で口コミによって広がってきたという、Palmの「伝統的強み」を活かすなら、パームコンピューティングという企業単体の努力はもちろんだが、このような武器補給によって、一般ユーザーさえもPalm戦士に変えてしまうための努力はきわめて有効だと思われる。
 
 今回の同社の戦略的文章のアップロードは、あまり日本っぽい手法ではないが、とても好ましい展開だと機長は思う。

 企業ユースと関係ない人でも、これらの文章はPalm社の思いや哲学が詰まっているので、暇な時に読むと面白いよ。機長もまだ全部読んだ訳じゃないが…。
 


 ところで、関係ないけど、上の戦略的文章のアップロードって、これと対応してたりするのかな?

■「iPAQ」を企業に売り込め コンパックがモバイル事業拡大へ推進本部設置(ZDNN)

 さて、これから景気の回復具合にもよるが、日本でもハンドヘルドデバイスの企業ユースは増えてくるはず。果して、アナタの企業が採用するハンドヘルドデバイスはどっちだろう?企業パワーと口コミパワー。もちろん、パームコンピューティング社自身がなんにもしてないってことじゃなく、ね。


iPAL1353 「胚保護法」なんて知らなかった!
  Date: 2001-07-02 (Mon)

<ES細胞>ドイツで輸入の動き 研究禁止の法律空洞化も(毎日新聞)

 機長は不勉強のため知らなかったが、「ドイツは90年制定の「胚保護法」で、妊娠でなく研究が目的の胚の作成のほか、クローン人間づくりなどを5〜3年以下の禁固や罰金などの罰則付きで禁止」しているそうだ。
 
 なるほど。民意にしたがってこういう法律を作ることは悪いことじゃない。ただ、「禁固刑」というのがちょっと気になった。だって、自分のクローンを作って、作ったクローンを刑務所に送れば、クローンを作った本人は自由のまま…なんて未来は、まだ「ずっと先の未来」と思っておいてもいいのかな?
 
 さらに、ちょっと考えてみる。ま、今すぐじゃないとは言え、クローン人間を作ることは法律で禁じることが出来ても、そうして生まれた非合法なクローン人間そのものまでは裁けないよね。神様(地域や民族によってその名が変わります)が作った命と、神様以外が作った命に価値の差があるのか?とか、とっても難しい。ほんと、「クローン」って難しい。そーゆー未来がもうすぐ側まで来てるなんて考えると、…暑い夏もちょっとだけ涼しくなる。


iPAL1354 Crs-SCOOP!
  Date: 2001-07-03 (Tue)

 たまには余計な一言も言ってみるもんだ!
 
 そのきっかけとなったのは、高橋大樹さんの最新Palmwareである「Crs-Launcher」について触れた「iPAL1282 Crsシリーズ最新作ついに登場!」において、機長が欄外に下記のような文章を書いたことだった。
 
 ▲「さて、躍進するCrsシリーズ!次に狙われるのはどんなソフトだろう?
 ▲想像…「Crs-Mail」(すごくシンプルなメーラー)…あくまで想像だよん」


 この直後、当の高橋さんからメールが届いた。
 
 ▲「あ、あと、これはオフレコですが、「Crs-Mail」は実は構想してました。(^^)
 ▲予備調査まではしてありまして、そろそろ少しずつでも着手しておこうかと
 ▲思った矢先に図星をさされてしまいました」


 そして、昨日、機長宛についにその未完の大器が届いたのだ。まだα版だけど…という断り書きとともに!
 
 ▲「Crs-Mailですが、本日、威力偵察用のプロトタイプを作ってみました。
 ▲まだバージョン0で、しかも開発中ということでXナンバーの「Ver.0.0x」という
 ▲シロモノですが、アプリの基本骨格とユーザインターフェース上のセールス
 ▲ポイントとなるべき特徴に関してはほぼ満足のいく形で実験終了できました」
 
 それがこれだ!
 


↑ これが拡大画像。中央の線より上がメールタイトルで、下が本文。Internet Explorerなどでおなじみのスタイルだ。

  

↑ 画面右下にある「%」ボタンを押すだけで2分割画面の表示割合を、3段階に変更できる
 
 

↑ もちろん通常の全面表示も可能。右画像の上段中央にある「ハガキを模したアイコン」も可愛い!α版なのに…。
 
 上記の高橋さんのメールには詳しく書いてあるのだが、まだ「β版」の前の段階、つまり「α版」であるため、正式版で採用予定の各種機能や表示コンテンツがまだまだ実装すらされていない。とにかく、核となる部分だけを載せただけの状態だ。最初はメールビューワ(つまり標準「メール」ソフトの置き換えソフト)としてデビューして、その後正式にメーラーとなるらしい。ハイレゾ液晶を持つPEG-N700Cユーザーなら、是非とも注目したいPalmwareだ。どうしよう?このまま機長のマシンが近い将来、高橋さんの「Crsブランド」だらけになっちゃったら…?
 
 本当は、いつもCrsブランドの新作を誰よりも先に紹介しているサイト「Upup Palm land!」での先行スクープの予定が、今回は冒頭の理由、つまり、機長がたまたま次回作を当てちゃった御褒美に、UpUpさんのところよりも数時間前に情報を公開してもらったのだが、機長のメールチェックが仕事のために遅れに遅れたたため、さっき確認したら、すでにUpUpさんのところですでに紹介されていた。残念!UpUpさんのところも参照のこと!)
 
 それより何より、いつもいつも我々の期待通り、というよりも我々の期待を裏切るように素晴らしいソフトを次々と開発してくれる高橋さんに感謝!
 
 

※いえいえ、こちらこそオフラインが長かったもので。UpUpさんは問題ないです!

iPAL1355 BBSヘッドライン01/07/03
  Date: 2001-07-03 (Tue)



■iPAL1331、拝見しました(つけ足し) 投稿者:ASYM  投稿日: 6月29日(金)06時08分14秒

 …「iPAL1331 Carl君のこととその他のこと」「iPAL1337 BBSヘッドライン01/06/29」を参照のこと。

■リンク先変更のお願い 投稿者:ばんぺいくん  投稿日: 6月30日(土)21時04分18秒

 …ぱんぺいくんさん「てのらひばんしょ」がずいぶんさっぱりとリニューアル。URLも変更になった。話題のPalm系コンテンツは最上段の「CLIE」「VISOR」などから!

■iPAL1348:球団名の日本語表記について 投稿者:くろっち  投稿日: 7月 2日(月)17時11分20秒

 …詳しくは、まずは「iPAL1348 強そう、っていうか…」参照。英語的に間違っている日本語カタカナ表記を日本プロ野球、米大リーグ全球団に関して、くろっちさんの野球とPalmの総合サイト「Palm Baseball」が調べてくれている。同サイト「PB31 タイガース?タイガーズ?」(2001.07.02)を参照。その結果…?!

■問題だ。 投稿者:かつ  投稿日: 7月 2日(月)18時32分03秒

 …「Yahoo! BB」「B フレッツ」…さあて、どうなんだろうね?機長にもわからない。その前に機長は、ISDNで2回線も占有していた便利さは、ADSLには引き継げないものなんだろうか?と、そっちの方が疑問。
 
 【注意】上のiPAL-BBSのリンクを開いたのに該当記事が見つからない!…という場合は、下の方にある「次のページ」ボタンをクリックだ!

iPAL1356 揺るがないもの。
  Date: 2001-07-03 (Tue)

 「iPAL1346 5月期のシェアでPalm社、思いっきり復活!」でも触れたように、m50Xシリーズのリリースとともに、急落していたPalm社のシェアは完全に回復してきており、ずいぶん未来は明るいものになってはきましたが、いまだ同社は膨大な余剰在庫とキャッシュ危機に面しています。そして、この問題については、iPAL-NEXTも含めて、さまざまなPalm系サイトがコメントしてきましたが、いよいよ真打ちの登場です。
 
■It's a Simple-Palm〜第16回 PalmComputingに望むこと(PalmOS@nifty)

 相変わらず理知的で建設的な意見が述べられています。さすが山田さん
 


※あ、そう言えば、ZDNetかCNETですぐにでも翻訳されると思った「iPAL1346 5月期のシェアでPalm社、思いっきり復活!」で機長訳を載せたCNET/USAの記事「Palm regains grip on handheld market」(Palm社は再びハンドヘルド市場を支配し始めた!)の日本語訳がなかなか出ないね〜?どうなったんだろう?なにか意図でもあるのかな〜?Palmの危機にはすぐに反応するのに…。ま、そのうち出るでしょ?

※ところで、iPAL-NEXTが87万アクセスを突破!感謝の嵐です。

iPAL1357 どっちやねん?!
  Date: 2001-07-03 (Tue)

■『ブルートゥース』に無関心(CNET)

 いろいろ不満や疑問も書いてあるが、この記事のベースとなった「フロスト&サリバン」社は、「将来ブルートゥース対応機器は通信業界に巨大なインパクトを与える」だろうことを認め、その調査リポートでは「パソコンや携帯電話業界におけるブルートゥースへの期待が、売上を今年の20億ドルから2006年には3330億ドルに押し上げることは確実だ。出荷台数は同じく420万台から10億1000万台に急増する」と予測している。どっちやねん?!
 

iPAL1358 Jim Englesonさん
  Date: 2001-07-03 (Tue)

■開発者に聞こう【全4回連載】INTERVIEW〜Jim Engleson氏に聞く(PDA BIGLOBE)



 「m500シリーズ日本語版」のプロダクトマネージャーであるJim Englesonさんへのインタビューが、「PDA BIGLOBE」のサイトに載っている。彼が心血を注いだマシン「m500/m505」について、かなり詳細なインタビューとなっている。
 
 是非是非頑張って株価を上げてもらいたい!>「最近は株の情報が気になりますね」

(@According to PDA Japan


iPAL1359 野球とPalm
  Date: 2001-07-04 (Wed)

■Baseball v 1.0(FreewarePalm)



 チームや選手も編集できるという、野球シミュレーションソフトだそうだ。ほんとPalmwareっていろいろ出てくるね〜!そのうち、PalmBaseballさんとかでレビューとかするかな?

 野球ゲームといえば、国産のアレは、どうなっているんだろう?



 本業で忙殺される日々で苦闘中という作者に応援のメールを送ろう!

 

iPAL1360 なぜだろう?
  Date: 2001-07-04 (Wed)

●追加情報アリ

 機長がPalmというものに出会った頃(1997年)、ネット上でPalm絡みのニュースを探すのは、結構大変なことだった。つい先日1000万アクセスを達成したPalmfanは当時すでに存在したが、まだまだ日本語のPalm情報なんてなかなかなくて、機長は、数は少ないながらも存在した海外の英文ニュースなんかを頑張って読んでいた。
 
 さて、時代は変わって、海外はもちろん日本でも、Palmに関する情報が本当にたくさんたくさん読めるようになった。嬉しい反面、そのすべてを読むのが大変なぐらいに、その量は多い。というか凄まじい!WorP@holicとかYoung Palm&Wineとかを開いてみると、その事実は簡単に理解できるはずだ…)
 
 だもんで、Palmの在庫が異常に溢れてキャッシュ危機と呼ばれる現金不足が叫ばれた先月のいわゆる「Palm社のキャッシュ危機」なんかの時は、もう、これでもかってほどにネット上にPalm関係の、とくにPalm社関係の情報が溢れていた。で、いまだにPalm関連の情報はたくさんたくさん溢れているのだが、なぜか気になる「ひとつの情報」だけは英語の元記事で紹介されたきり、日本語訳がされていない。最近は共同歩調をとっているCNET/JapanにもZDNet/Japanにもその日本語訳の姿は見えないし。いつもならすぐに追随する各種ネットメディアも放置したままだ。
 
 その放置されたままの記事とは、このiPAL-NEXTでも「iPAL1346 5月期のシェアでPalm社、思いっきり復活!」において紹介した下記のCNET記事だ。
 
■Palm regains grip on handheld market(CNET)June 29, 2001

 先月あれだけ大騒ぎしたPalm社のシェアが、低迷していた3〜4月期から、m50Xシリーズが発売になった5月期になって突如、劇的に回復してきたというニュースは、決してチャチな情報じゃないと思う。「Palm社のキャッシュ危機」の際にはあれほど大騒ぎで、即日日本語訳を出したり、関連記事をアップロードしていたネットニュース各社なのに、今回は元記事の発表以来一週間近くもたつのに、まったく音沙汰なしだ。うん、なんで?
 
 同時に、先月は踊るように溢れていた「Palmはハイエンドマシンじゃないから売れない!」というPocketPC陣営のお題目や、「iPaqはまもなくPalm社から首位を奪うだろう!」というショッキングなコメントも、7月に入った途端にピタリと消えてしまった。なぜだろう?なぜだろう?なぜだろう?
 
 それとも、CNETの記事そのものに何か問題があったんだろうか?たとえば、PcoketPCの大手3社(Hewlett-Packard、Casio、Compaq)の小売店ベースの合計シェアが、4月の13.9%から5月には13.1%に下落(同時期のPalm社&Handspring社の合計シェアは81.3%から84.7%に上昇している)していることや、出荷ベースではあれだけ売れまくっていると喧伝された「iPaq」の発売元であるCompaq社の小売店ベースでのシェアが、4月の3.6%から5月には2.9%に下落している、などの記述に何か問題があったのだろうか?
 
 該当記事の中でも、iPaqが売れまくったのは「企業向けセールスや直接販売であり、その数字が含まれていない」という記述があるが、でもハッキリしているのは普通のお店じゃ、PocketPC陣営の中でも断トツの名機と言われた「iPaq」でも今年の5月一ヶ月間では、ハンドヘルド機器全体の中でわずか3%程度しか売れていないということだ。
 
 ※参照=「iPAL1299 どんなタイトルがいい?」

 ただし、6月に入ると「6月の一ヶ月間で100万台を出荷した」と喧伝したiPaqや、アメリカに本格進出を始めたSONY社のCLIEのデータも入ってくるはずで、まだまだ目が離せないハンドヘルド市場だ。

 ますます謎は深まる。



【追加情報】

 その後、上記の件に関して、iPAL-NEXT非常勤諜報員の一人であるPalmNINJA6号からの情報が届いた。
 
「こうゆう情報は私の専門じゃないのであんまり確かなことは言えませんが、某ネットニュース系の編集部でバイトしていたことのある友人に聞いてみたところ、とにかく現場は年がら年中大忙しで、そんななか、英文の記事から日本語に翻訳する記事を選ぶ作業はかなり短時間でさっささっさと決められているというのが現状だそうです。だから、そこに恣意的な選択が混じるってっことはあんまりないんじゃないかな〜、○NETさんや○DNetさんがどうなってるかは知らないけど、と言っていました」

 …ということだ。なるほど。意外とありえるかも。
 
 実際、アメリカ本国の一部のライターはともかく、日本のCNET/Japanも、ZDNet/Japanも、どっかの会社に厳しいとか優しいとかってのは、今まであんまり感じたことないしね。少なくともハンドヘルド絡みのニュースでは。忙しい中で衝撃度の薄いタイトルだったから日本語訳されないままに終わった、というのは意外と真実かも。…でも、だったらだったで、どっかのネットニュースであの記事の日本語訳とか転載記事とか出してくれないかな〜?でないと、ネットニュースではPalm社はとうぶんの間ダメダメ扱いになっちゃうからさ〜。

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